auひかりが遅いのはなぜ?マンションタイプはG.fastで速度UP可能!

auひかりが遅い原因と解決法方

auひかりの通信速度は多くの光回線と同様、上り・下り最大1Gbpsと高速です。

「なぜか自宅のauひかりが遅い」という場合、速度低下の原因としては以下のことが考えられます。

auひかりが遅い原因
  • 回線・プロバイダに問題がある
  • 接続機器(ルーターなど)に問題がある
  • 通信機器(パソコン・スマホなど)に問題がある

auひかりはNTTのフレッツ光や光コラボとは別の独自回線を用いているため、混雑しにくく速度や安定性に定評があります。

ただ、集合住宅でauひかりを利用している場合は、配線方式によっては十分な速度がでない場合もあるため対策が必要です。

ここではauひかりの通信速度が遅い原因と、その対処法を解説していきます。

そもそもauひかりの通信速度は遅いのか

auひかり
出典:au

auひかりの最大速度は上り・下り1Gpbs(1,000Mbps)で、多くの光回線と同じ速度です。

またauひかりはフレッツ光や光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光など)とは異なる独自回線を利用しているため、実際の速度も速くなる傾向にあります。

auひかりはKDDIの独自回線と、NTT東西の予備の光ファイバー(ダークファイバー)を利用した光回線です。

NTT東西のメインの光ファイバーを利用する「フレッツ」や「光コラボ(NTT東西の光ファイバーを借用)」と比べると利用者が少なく、混雑しにくいため通信速度は速い傾向にあります。

IPv6に標準対応しているため、手続き不要で快適な通信が可能

光回線の接続方式には従来のIPv4(PPPoE)と次世代のIPv6(IPoE)があります。

IPv4・IPv6の特徴
  • IPv4: PPPoE接続を利用するため、回線とプロバイダをつなぐ網終端装置が混雑すれば速度は遅くなる
  • IPv6: 網終端装置を通らずに接続するIPoE接続を利用できるため、混雑しにくく速度は低下しにくい傾向
※auひかりの場合、厳密にはPPPoEやIPoEとは異なる接続方式ですが、独自回線のためIPv6に対応していれば問題ありません。

auひかりは「IPv4/IPv6デュアルスタック方式」を採用しており、IPv6に標準対応しています。

また、auひかりで必ずレンタルする「ホームゲートウェイ」もIPv6に対応しているため、auひかりを契約するだけでそのままIPv6接続を利用可能です。

ほかの光回線では、IPv6接続を利用するためにオプション加入や対応ルーターのレンタル・購入が必要なことも多いです。

手続き不要でIPv6接続を利用できるのはメリットといえます。

auひかりが遅い理由と対処法

ほかの光回線に比べて速いはずのauひかりが「なぜか遅い」という場合、まずは現在の回線速度を測ってみましょう。

速度の計測はSPEED TESTでできます。

Webサイトや動画を見る場合は10Mbps~30Mbps、オンラインゲームをするなら100Mbpsほどの速度がでていれば問題ありません。

計測の結果、回線速度が遅かった場合や、「速度はでているのになんとなく遅い気がする」という方は、auひかりが遅いときの原因と対処法を確認していきましょう。

auひかりが遅い原因
  • 回線・プロバイダに問題がある
  • 接続機器(ルーターなど)に問題がある
  • 通信機器(パソコン・スマホなど)に問題がある

回線・プロバイダの問題1.|マンションタイプで配線方式がVDSL


出典:au

auひかりはホームタイプ(戸建て向け)であれば速度は下り・上りとも最大1Gbpsです。

しかしマンションタイプ(マンション・アパート向け)では、以下のようにタイプによって最大速度が異なります。とくに配線方式がVDSLの場合、最大速度は低速です。

▼auひかり マンションタイプ

 配線方式各部屋までの配線最大速度
タイプGVDSL方式(G.fast規格)電話線下り664Mbps
上り166Mbps
タイプVVDSL方式下り100Mbps
上り35Mbps
都市機構GVDSL方式(G.fast規格)下り664Mbps
上り166Mbps
都市機構VDSL方式下り100Mbps
上り35Mbps
タイプELAN配線LANケーブル下り100Mbps
上り100Mbps
タイプF光配線光ファイバー下り100Mbps
上り100Mbps
マンション ギガ下り1Gbps
上り1Gbps
マンション ミニギガ
マンションタイプについては、ほかの光回線でもauひかりと同じく、配線方式によって速度が変わります。

マンションタイプの配線方式

マンションタイプでは、共用部分(MDF室)までは光ファイバーを引き込んでいます。

共用部分から各部屋までのつなぎ方にはVDSL方式・LAN配線方式・光配線方式の3つの方式があり、それぞれ利用するケーブルが異なります。

共用部分から各部屋までの配線方式と利用するケーブルの種類
  • VDSL方式:電話線
  • LAN配線方式:LANケーブル
  • 光配線方式:光ファイバー

VDSL方式は遅い

このうち、使っていて「速度が遅い」と思う方が多いのはVDSL方式です。

VDSL方式は以前から大規模マンションなどで提供されていた配線方式です。共用部分から各部屋までは電話線でデータを送受信します。

VDSL方式は近距離では速度がでる一方、距離が遠くなると速度低下しやすい傾向です。

共用部分から部屋までの距離が遠ければ、途中で信号が消失し、送受信できるデータ量が少なくなり通信速度は低下します。

VDSL方式を契約中の方も、G.fast規格に変更すれば高速になる

ただ電話線を利用するVDSL方式にも、高速通信規格の「G.fast規格」があります。

VDSL方式のauひかりユーザーは、共用部分や自宅の機械を交換すれば、高速なG.fast規格に変更できる可能性があります。

My auで契約タイプを確認してみて、「タイプV」「タイプG(V契約)」「タイプG(G契約)」などの表記がされていたら、それぞれの意味は以下の通りです。

契約タイプの意味
  • タイプV:共有部分の機器交換が未実施
  • タイプG(V契約):共有部分の機器交換は完了、自宅の機器がVDSLモデムのまま
  • タイプG(G契約):共有部分の機器交換は完了、自宅の機器もG.fastモデムに交換済み

タイプG(G契約)であれば、高速のG.fast規格を利用中ということになります。

タイプG(V契約)、タイプVをG.fast規格に変更する方法

タイプG(V契約)の方は、以下の手順で高速のG.fast規格を利用できるようになります。

タイプG(V契約)をG.fast規格に変更する手順
  1. My auにログイン
  2. 「インターネット・電話」→「契約内容の確認・変更」→「■auひかりマンション タイプG V契約からG契約へのお申し込みはこちら」を選択し、必要事項を入力

タイプVの方は、マンションの管理会社・組合などに相談して共有部(MDF室)の機器交換をしてもらい、さらに自宅の機器を変更すればG.fast規格を利用可能です。

G.fast規格の対応プロバイダはau one net、@nifty、So-netの3つです。

タイプG(V契約)でプロバイダがau one netの方は、My auからG.fast規格への変更手続きができます。

プロバイダが@niftyかSo-netの方は、それぞれのプロバイダに確認してみてください。

参考:ノジマ
参考:au
参考:au

回線・プロバイダの問題2.|通信障害が発生している

今まで問題なく使えていたauひかりが急に遅くなったという場合、回線やプロバイダで通信障害が発生していることもあります。

auひかりの通信障害は障害・メンテナンス情報で確認できます。

通信障害が発生しているなら、しばらくすれば復旧して通信速度が戻るので、それまで待ちましょう。

回線・プロバイダの問題3.|プロバイダに問題がある

auひかりは以下の理由から、どのプロバイダを利用していても通信速度に差はでにくいといわれています。

auひかりのプロバイダの特徴
  • すべてのプロバイダがIPv4/IPv6デュアルスタック方式に対応している
  • 回線とプロバイダの接続方式がフレッツ光・光コラボとは異なる

プロバイダの設備や利用者数によって多少の違いはあるかもしれませんが、利用する上で明確な差はでにくいでしょう。

気になる場合は、オリコン顧客満足度ランキングなどの満足度調査で全国的に評価の高い、以下のようなプロバイダを選ぶと安心です。

全国的に評価が高いプロバイダ
GMOとくとくBB、ドコモnet、au one net、So-net、OCN、楽天ブロードバンド、ぷらら、@nifty、BIGLOBE、Yahoo!BB

ただ、auひかりは契約途中でのプロバイダ変更はできない点に注意してください。

プロバイダを変えるには、一度解約して再申込をする必要があります。

接続機器(ONU・ホームゲートウェイ・ルーター)の問題


出典:au

自宅内の接続機器(ONU・ホームゲートウェイ・ルーターなど)やLANケーブルに問題がある場合は、以下の対処をすると通信速度を改善できる可能性があります。

対処法備考
ONU・ホームゲートウェイ・ルーターなどを再起動する再起動や初期化をすると動作が正常になり、本来の速度がでるようになる
LANケーブルを「CAT5e(カテゴリー5e)」以上のものに買い替える1Gbpsの速度に対応した「CAT5e(カテゴリー5e)」以上のLANケーブルに替えれば、速度が改善されることもある
ルーターのファームウェアを更新する更新方法はメーカーの公式サイトで確認可能
Wi-Fiを使っている場合は、Wi-Fiの周波数帯を変える2.4GHz帯から5GHz帯、5GHz帯から2.4GHz帯へ変更
または、スマホ・パソコンでWi-Fiの接続先を変更
ホームゲートウェイ・ルーターが古い場合は、新しいものに交換する古いと最大速度が遅い・高速の無線LAN規格に非対応など、回線速度が遅くなる原因になる

auひかりのホームゲートウェイは手数料3,000円で最新モデルに交換できる

auひかりをかなり前に契約し、そのまま使っているという場合、ホームゲートウェイが古い可能性があります。

ホームゲートウェイはレンタル対象機器:無線LANレンタルから手数料3,000円で最新型への交換が可能です。

古いタイプのホームゲートウェイ(無線LAN機能が内蔵されていないBL150HV、BL170HV、BL172HVなど)は速度が最大100Mbpsと低速です。

最新のホームゲートウェイは、たとえばBL1000HWだと最大10Gbpsと高速なので、交換すれば速度アップが期待できます。

auひかりの場合、ホームゲートウェイ(500円/月)を必ずレンタルする必要があります。

ただauスマートバリュー(auスマホとのセット割)の適用を受けていれば、月額料金は無料です。

参考:au

通信機器(パソコン・スマホ)の問題

自宅内の通信機器(パソコン・スマホなど)に問題がある場合は、以下の対処をすると通信速度を改善できる可能性があります。

対処法備考
パソコン・スマホの保存容量をあける不要なアプリやデータを削除してパソコン・スマホの動作が改善されると、体感速度が上がる
パソコン・スマホで不要なプログラム・アプリを終了するパソコン・スマホの動作が改善され、体感速度が上がる
パソコン・スマホを新しくするパソコン・スマホが古いとCPU・メモリなどの性能が低いことも多々ある。新しいものに買い替えるとパソコン・スマホの動作がよくなり、体感速度が上がる

auひかりの問い合わせ先

以下はauひかりの問い合わせ先です。

auひかり サポートセンター
0120-174-077
受付時間:9時~18時(年中無休)

よくある質問の確認や、メッセージでの問い合わせはこちらから、キーワード検索やチャットでの質問はこちらからできます。

auひかりの速度が改善しない場合は、速度や安定性に定評のあるNURO光への乗り換えるのもいい

「auひかりの速度が遅いまま改善しない」という方は、同じく独自回線を用いているNURO光への乗り換えもおすすめです。

NURO光は最大速度が下り2Gbps・上り1Gbpsと業界屈指の速さで、とくに関東・甲信越では絶大な支持を得ています。

NURO光は2,020年11月現在、「45,000円のキャッシュバック」「工事費40,000円が実質無料になるキャンペーン」などを行っているため、解約時の違約金が気になる方も乗り換えやすいでしょう。 

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2020年11月13日
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