「VPNは気になるけど、有料のものは手を出しにくいなあ……できれば無料のものを利用したい!」
そんなあなたに朗報です!インターネットVPNなら無料で利用できるものがあります。
ただ無料のVPNですので、無制限で際限なく使えるものではないので、その点はご了承ください。
今回はそんな無料で使えるVPNの概要や制限などを解説します。
正直、やっぱり有料のVPNと比べると無料のVPNは使い勝手が良いとは言えませんが、VPNを体験できるという意味ではとても便利なサービスなので、VPNが気になっている方は是非参考にしてください。
無料で使えるVPNって何?
無料で使えるVPNは「VPN中継サーバー」と呼ばれるものです。
例えばフリーWi-Fiを利用する時、何も対策を立てていないと外から見られ放題になるリスクが伴いますが、VPN中継サーバーを利用することで情報を見られなくなるトンネリングという技術を使えるようになりますので、比較的安全にフリーWi-Fiを楽しめるようになります。
また、海外から日本の情報にアクセスしようとしたときに規制が入り閲覧できないということもあるのですが、この時にVPN中継サーバーを使うと海外からでも日本の情報にアクセスできるようになりますし、その逆に日本からは観られない海外の情報にアクセスできるようにもなります。
(※国によってVPN禁止にしている場合もあるので注意しましょう。また、VPNサービスによってアクセスできる国の制限がある場合もあります。)
仕事は勿論、プライベートでも情報漏洩リスク対策は必須ですので、うまくVPNを利用し活用していきましょう。
無料VPNはリスクもある
無料VPNを利用する前にどのようなリスクがあるかも見ておきましょう。
- 悪意のある提供者のVPNは情報漏洩リスクが高まる
- 使える情報量に制限があるものもある
- セキュリティレベルは有料のものに劣る
- 使えるサーバーがない場合もある(サーバー探しに時間を取られる)
- 動作が重い
無料VPNには5つのリスクが伴います。
一番重要なのは提供者の悪意の有無です。
無料VPNにも様々ありますが、中には提供者不明のものも存在します。
無料で制限なく使えるといったものもありますが、提供者不明でさらに悪意をもった提供者である場合、いくら暗号化しても管理者は情報を見ようと思えば見られますから、その情報を抜き取られ外に流されるリスクがあるのですよね。
また、無料VPNは制限があったり、セキュリティレベルも有料のものと比べて劣るので、無料VPNはあまり過信しないようにし、クレジット番号や暗証番号、住所などの個人情報を入力するようなサイトは訪れないようにしましょう。
無料のVPNの選び方
無料VPNを選ぶときは、以下の3つのポイントを見てください。
- 提供者が誰か、どの国のもので実績があるか
- どのような制限があるか
- 国制限があるか
無料VPNには制限があるものと思っておきましょう。
例外(筑波大学のVPNgate)もありますが、ほとんどのものは無料版・有料版とあり、スムーズに使えるものは有料版に移行するなど作りになっています。
無料版で試してもらって、もっと機能が加わった物を有料版で提供する形ですね。
無料版ではどれくらいできるのかはまずチェックしておきたいので見ておいてください。
また国制限があるものもありますので、こちらも事前にチェックしておきましょう。
おすすめの無料VPN!概要や制限などを解説
おすすめの無料VPNは8サービスです!
- TunnelBear
- HideMe
- Windscribe
- ProtonVPN
- VPN Gate
- セカイVPN
- OperaVPN
- Speedify
それぞれどんな特徴があるのかまず最初に表で示し、その後にそれぞれ詳しく解説します。
無料VPN | 国/提供者 | 制限 | その他 |
TunnelBear | カナダ/TunnelBear Inc. | 無料版月間500MB | 接続方法が簡単で通信速度も速い |
HindeMe | オランダ/eVenture | フリープラン10GB無料 | 同時接続台数は1台のみだが月間10GBは大きい |
Windscribe | カナダ/Windscribe | 1カ月10GB利用可能 | 複数台使用できるがサーバーロケーションが10か国のみ プロ版も年間39ドル、月額500円程度 |
ProtonVPN | スイス拠点/Proton Technologies AG | 無料プランは日本・アメリカ・オランダの3か国サーバーのみ利用可能 | スイス拠点&実績ある運営なのでプライバシー面で安心して使える 有料プランだと最大10Gbpsでサクサク、7日間のトライアルあり |
VPNgate | 日本/筑波大学 | 特にないが速度は速いとは言えない | VPNサーバーを誰でも設置できる点は注意(所有者の確認ができないため) |
セカイVPN | 日本/インターリンク | 無料期間は最大2カ月 | IP共有型VPNサービスで世界10か国のVPNサーバーを利用 完全無料ではないが無料期間があるためお試しで利用するのも◎ |
OperaVPN | 親会社中国のノルウェーソフトウェア開発会社/オペラソフトウェア | 特になし | Operaブラウザに搭載されている、インターネットサーフィンの時に役立つVPN 設定するだけで簡単に使えるが、メールやネット銀行アプリの通信などは保護されないため注意 |
Speedify | アメリカ拠点/Connectify Inc. | 無料プラン毎月2GB | 広告がないのでプライバシー情報が宣伝会社などにも流れず安心 |
ざっと見ただけでも様々な特徴がありますが、要はどんな風に使っていきたいかで使うVPNを決めると良いでしょう。
例えばインターネットサーフィンでのみ使いたいならOperaVPNでも良いですが、他アプリなどでもVPNを利用したいと考えるなら他のサービスを検討した方が良いですね。
無料で使えるプランも毎月500MB~10GBと様々ですから、用途に合ったVPNサービスを見極める必要があります。
ではより詳しく、どのようなVPNサービスなのかを掘り下げてみていきましょう。
TunnelBear
TunnelBearはカナダのTunnelBear Inc.が提供するVPNサービスで、無料版なら月下500MB使えます。
世界的にも知名度が高く、スマホでもアプリ検索するとまず上位に出てくるほどなので日本でも有名ですね。
それもそのはず、TunnelBearlは操作がとても簡単なんです。
接続するにはまず世界マップを開き、好きなサーバーを選ぶだけ。
さっと使えて便利、時短で使えるのは嬉しいですね。
ただ無料版は月間500MBまでしか使えないので、毎日利用するにはちょっと物足りないのがネックです。
有料版もあり、こちらは1カ月9.99ドル、1年契約なら59.88ドル(月計算4.99ドル)、3年契約なら120ドル(月計算3.33ドル)、無制限で使えるので、無料版が気に入ったなら試してみるのもアリかもしれません。
hide.me
無料でも十分使えるVPNならhide.meです。
なんとフリープランでも毎月10GB使えるので、動画やネットも楽しみたい方にオススメです。
各デバイスごとにアプリがあるので親切ですし、なにより通信速度が速いのでVPNにありがちな「ロードのイライラ」を感じづらいところも良いですね。
ただし特定の場所から視聴できない「ジオブロック」がありますので、無料サーバーのカナダやオランダ、ドイツ、アメリカ西海岸・東海岸などのジオブロックされているサイトへのアクセスは不可なので気をつけましょう。
そしてここが重要で、HideMeは繋げる端末が1台だけ。
タブレットで視聴しながらスマホで別事項を検索といった使い方ができないわけですね。
2台以上のデバイスで使いたい場合はやや使いづらいので、この点留意しておいてください。
また、一部サポートは日本語対応していませんので、この点も頭に入れておきましょう。
Windscribe
Windscribeも月10GB使えて更に複数のデバイスで接続可の人気のVPNサービスです。
プロ版(有料版)も月払いなら9.00ドル、1年なら月4.08ドル(現在約450円)と安いので、ゆくゆくは有料のVPNを検討している人も視野に入れておきたいVPNサービスと言えますね。
これだけ充実しているとプロ版に移行しなくても良いのでは?と思うかもしれませんが、無料版はサーバーロケーションが10か国の実という制限もつきます。
月10GBまで使えるのは太っ腹と言えるのですが、サーバーロケーションが10か国のみなのは場合によっては不便かもしれません。
しかしそれでも無料で月10GB、複数のデバイスが利用可能なのは大きいので、一度使ってみる価値はありますね。
ProtonVPN
ProtonVPNはプライバシー保護が手厚いスイス発のVPNサービスです。
スイスは14-Eyesにも参加していないので、通信情報が他国と共有されることもなくその点でも安心できます。
そのためプライバシーを何よりも大切にしたい方はProtonVPNを選ぶと良いですが、ProtonVPNにも「サーバーが3か国の実のものしか使えない」という制限があるので場合によっては使えないことを考慮しておきましょう。
無料で使えるサーバーは日本とアメリカ、オランダのみです。
ですので無料版だと日本、アメリカ、オランダからのアクセスをブロックしている地域の情報は見られないという事ですね。
ただしProtonVPNも有料プランがあり、加入することで制限も解除され更に最大10Gbpsの速度でサクサク使えますからプライバシー面で強いVPNを選びたい方は絶対チェックしておいた方が良いVPNと言えます。
VPN Gate
VPNGateは筑波大学が実験サービスとして提供している完全無料のVPNサービスです。
2013年からのサービスなので老舗中の老舗ですね!
使用料にも制限がないので動画をいくら観ても使えなくなるという事もなく、運営も筑波大学なので安心感がありますし、なによりサーバーが世界中に6000台以上というところも魅力です。
匿名利用もできて、ユーザー登録も必要ないのでその点も嬉しいですね。
ただし、VPNgateは良いところばかりというわけではなく、接続が不安定で設定したサーバーが次回使えるかわからないというデメリットの面も見られます。
繋がったとしてもそこにユーザーが集中したら更に速度が落ちますし、制限がなくいくらでも視聴できると言っても、ストレスなく見られるかはまた別というお話になってしまうわけですね。
また、VPNgateは中継サーバーをボランティア提供してもらっているため、運営は確かでもサーバーは不明のためセキュリティ面でも安全とは言い難いのが実際の所です。
しかしそれでも無料で使い放題なところは評価できる点なので、いざという時のために知っておいても損はないVPNサービスと言えます。
セカイVPN
セカイVPNは無料のVPNサーバーというよりは最初の2カ月間だけ無料のVPNサービスですが、日本のサービスでなおかつ無料体験期間だけの利用・有料になる前の解約でもOK、その際の違約金もかからないのでこちらで紹介することにしました。
セカイVPNは世界10か国にあるサーバーを利用し、選んだサーバーの国のIPアドレスでネット利用が可能になります。
特に使用上限はありませんが、1契約で最大3台まで同時接続可能です。
同時に3台のみの接続、有料なのに3台だけとは少々少ないかなとも思いますが、しかし日本のサービスだけに問合せも日本語でOK、その辺はとても安心できますね。
有料サービスを使ってみたい、日本のVPNサービスを知りたいと考えている方はチェックしてみてください。
>>セカイVPN公式
OperaVPN
OperaVPNはただブラウザを使いVPN有効にするだけで使えるお手軽VPNです。
ブラウザ上の通信は保護してくれるので、ネットサーフィンの時など利用すると良いでしょう。
ただし、アプリなどでの通信は一切保護されませんのでこの点は気を付けてください。
あくまでもOpera使用中のみのVPNです。
しかしお手軽で簡単、無料なので日常使いにするのはアリでしょう。
Speedify
Speedifyは毎月2GB無料で使えるVPNサービスです。
DNS洩れ検査にすべて合格しているのでセキュリティ面でも信用できますし、更に通信速度も速めなのでストレスもなく使いやすいです。
ただ無料だと2GBまでという制限もあるので、どこまでも際限なく使いたい場合は少々使いづらいと感じるかもしれませんね。
しかしSpeedifyは広告がないぶん広告宣伝会社に個人情報が渡らないという安心もありますし、このクオリティですから有料版があってこその無料版ともいえるのでその点は許容しておきましょう。
まとめ
無料で使えるVPNを特集しました。
無料で使える分、制限などもありますのでやはり有料のVPNが一番ではありますが、しかし有料のお試し枠で使える無料VPNもあるのでセキュリティ対策が有料並みのものを利用したい場合、チェックしておくと良いですよ。
注意してほしいのが完全無料の名もなきVPNサービスです。
全くどこの会社が運営しているのかわからないようなVPNサービスはウイルスが仕込まれていることもありますから気を付けてください。
VPNサービスにも拘って、安心安全なインターネット生活を送りましょう!