どうも、トヨです。
Wi-Fiルーターを探しているとWANポート(Internetポート)が2.5Gに対応しているものあります。
1GポートのWi-Fiルーターが多い中で、2.5Gポートと聞くと速度がすごく速そうですよね。
僕自身、2.5Gポートのほうが速いということは知識的には知っていますが、
「実際のところどれくらい速度がはやくなるのか?」と聞かれると、
試したことはないので答えに詰まってしまうところがあります。
ということで、
今回は1Gポートと2.5Gポートに対応したWi-Fiルーターをそれぞれ用意して速度の比較をしてみました。
Wi-Fi速度は4804Mbps(5GHz帯)と同じになります。
比較するWi-FiルーターはBUFFALOのWSR-6000AX8とNECのWX5400HPです。
比較するWi-Fiルーター | ||
Wi-Fi速度(5GHz帯) | 4804Mbps | 4804Mbps |
WANポート | 2.5G | 1G |
ネット回線の引き込み時にONU(光終端装置)経由でWi-Fiルーター側の受け口となるポート。LANポートはローカルエリア、WANポートはワイドエリア。ネットを繋ぐ重要なポートと認識しましょう。
詳しく知りたい方はこちら
トヨ( 堀行 秀吉 ) 執筆・監修者
家電量販歴18年以上、学生から高齢者まで8万人を超える方々とお話をしてきた経験をもとに発信しています。Wi-Fiランド・YouTube(トヨサポ)を運営中。
専門分野はパソコン選び、周辺機器(WiFiルーター、他)、ネット回線(光回線・ホームルーター・ポケット型Wi-Fi)全般、スマホや格安SIMなど。
パンフレットに書かれている情報ではなく、実際に多くのパソコンやネット回線を利用し事実に基づく発信を心がけております。
大手公式サイトの監修なども行っております。詳しくは運営者情報より
高性能Wi-FiルーターのWAN2.5Gポートって、実際のところ速度に影響するの?10G光回線で調査してみた
実は先日も同じような実験はしていて
そのときは1ギガの光回線でWX5400HP・WSR-6000AX8双方の速度を比較しました。
結果としては1Gポートに対応しているWX5400HPに軍配が上がりました。
1ギガの光回線に2.5Gポートに対応しているWSR-6000AX8、
そして1Gポートに対応しているWX5400HPに繋いで速度計測した結果がこちら↓
【2.5Gポート】WSR-6000AX8を1G光回線に繋いで速度計測
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
5GHz帯 | 下り360Mbps 上り 340Mbps | 下り 390Mbps 上り 300Mbps | 下り 370Mbps 上り 330Mbps | 下り 373Mbps 上り 323Mbps |
【1Gポート】WX5400HPを1G光回線に繋いで速度計測
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 | |
5GHz帯 | 下り 460Mbps 上り 320Mbps | 下り 430Mbps 上り300Mbps | 下り 410Mbps 上り 300Mbps | 下り433Mbps 上り306Mbps |
通信速度には波があるので、計測するタイミングによって通信速度自体は変動するとは思いますが
この結果を見ると
利用しているインターネット回線の速度が1ギガの場合は2.5Gポートの恩恵は薄そうです。
理由はシンプルで
大元の回線が1ギガだとその速度を超えることができないということなんですね。
なので、もし今現在利用されている回線が1ギガなのであれば、無理して2.5Gポート対応のWi-Fiルーターを購入する必要はありません。
↓詳細はこの記事をご覧ください。(速度計測は各3回、1ギガの光回線)
残念ながら1G回線では2.5Gポート搭載のWSR6000は本来の実力は出せませんでした
そこで今回は大元のインターネット回線の速度を2.5Gポートよりも速い10Gbpsの回線に変えたら
「速度はどうなるのか?」について調べていきたいと思います。
皆さんはどうなると思いますか?
WAN2.5Gポートと1Gポートの速度比較
今回は10ギガの光回線(ドコモ光)で調べていきたいと思います。
受信するデバイスは精度を高めるためにスマホとパソコンの2つで行います。
測定ツールは様々ありますが、スマホやパソコンに限らずWEB上から誰でも簡単に測定を行えるのでfast.comを利用しています。
数字を言われてもピンとこない方も多くいらっしゃると思います。最低限利用ができる速度は20MBpsほどを超えているとHD画質の動画閲覧までができます。
ただ、重要なのが皆さんの身の回りにある通信速度がどれくらいなのかになります。それを超えれば快適ですし、下回ればストレスになります。
まず、ご自身のお持ちのスマホの通信速度がどれくらいで利用しているかをチェックしましょう。
それを上回れば快適に感じるはずです。方法はGoogle検索で「回線速度」と検索。
一番上にあるfast.comをタップしてもらえれば自動的に数値を割り出してくれます。
もしくは、fast.comをタップしてください。
下りの速度、上りの速度はなんとなくご理解いただけるかもしれませんが、レイテンシというのが理解しづらいはずです。
レイテンシとは、データがユーザーのデバイスからサーバーに送られた後、ユーザーのデバイスに戻ってくるまでの時間を指す言葉で、アンロード済みとロード済みの両方の接続速度の計測値です。アンロード済みレイテンシとは、ネットワークに他のトラフィックが存在しない際に、要求が出されてから応答が帰ってくるまでのデータの往復時間です。
2つの数字が近く、低いことで遅延も少なく快適な通信と認識しましょう。
では、さっそく見ていきましょう。
【2.5Gポート対応】WSR-6000AX8を10G光回線に繋いで速度計測(5GHz帯)
1回目 | 2回目 | 3回目 | ||
パソコン (Surface Pro8) | 下り | 1.2Gbps | 1.2Gbps | 670Mbps |
上り | 1.3Gbps | 1.1Gbps | 1.4Gbps | |
レイテンシ | 6/27 | 7/18 | 7/17 | |
スマホ (pixel6) | 下り | 910Mbps | 770Mbps | 920Mbps |
上り | 780Mbps | 920Mbps | 920Mbps | |
レイテンシ | 8/27 | 7/18 | 7/17 |
【1Gポート対応】WX5400HPを10G光回線に繋いで速度計測(5GHz帯)
1回目 | 2回目 | 3回目 | ||
パソコン (Surface Pro8) | 下り | 740Mbps | 740Mbps | 790Mbps |
上り | 800Mbps | 730Mbps | 830Mbps | |
レイテンシ | 6/8 | 7/8 | 5/8 | |
スマホ (pixel6) | 下り | 570Mbps | 710Mbps | 920Mbps |
上り | 650Mbps | 830Mbps | 860Mbps | |
レイテンシ | 9/13 | 8/13 | 5/10 |
やはり、速度を比べると速度はWSR-6000AX8に軍配があがりました。
ただ、速度計測して分かったことが一つあります。それはWX5400HPのレイテンシがとても良いということ。速度こそは劣ってはいるものの、レイテンシが勝っています。
遅延やラグがおきづらいとということなので快適な通信が利用できるはずです。また、オンラインゲームなどをされる方は注視すべき点ですね。
おまけ|【1Gポート対応】古いWi-Fiルーターを10G光回線に接続した際の速度計測(5GHz帯)
1回目 | 2回目 | 3回目 | ||
パソコン (Surface Pro8) | 下り | 240Mbps | 240Mbps | 240Mbps |
上り | 180Mbps | 200Mbps | 200Mbps | |
レイテンシ | 5/123 | 14/68 | 6/74 | |
スマホ (pixel6) | 下り | 240Mbps | 240Mbps | 230Mbps |
上り | 200Mbps | 200Mbps | 210Mbps | |
レイテンシ | 7/84 | 7/84 | 7/84 |
10年まえのWi-Fiルーターに接続してみました。
ただ、ほかのWi-Fiルーターと比べるとこんなにも差が出てきますので、
ご自宅で使っているWi-Fiルーターが古いのであれば、見直しをおすすめします。
ちなみに、
今回の測定はパソコンとスマホのいずれか一台づつでの測定となっています。
複数台、今回だと2台同時に接続してみたところその速度は減少しました。
WSR-6000AX8の場合は1台のみで接続した際は下りの速度が1.2Gbpsほどでしたが、2台同時だと700Mbps~800Mbpsくらいになりましたし、
450Mの古いルーターだと100Mbps~170Mbpsまで速度がおちました。
60~80%くらいまで速度が落ち込みました。
今回の2.5Gポートに対応したBUFFALOのWSR-6000AX8は他にも優位点があります。
下のリンクの記事を目を通すと理解が深まりますよ。
WSR-6000AX8 レビュー!専門家目線で評価をしてみた!
まとめ
結果は大本回線の速度が変わると2.5ギガポートの恩恵がでて、速度が速くなる!
ということがわかりました。
この事から考えられることは、
ご利用中の光回線の速度が2Gbps以上の場合は1Gポートではなく、2.5Gポート以上のWi-Fiルーターを選ぶことが良いということですね。
あわせて、オマケでもお話したことですが古いルーターなどを利用しているという方は、
本来得られるべき速度が出ていないという可能性もありますので買い替えをおすすめします。
とはいえ、現在1ギガの光回線を利用しているかたにとっては
速度結果をみるかぎり特段重要ではないのかなと思うので無理して購入する必要はありません。
まー先々を見越して2.5Gポートに対応したWi-Fiルーターを選ぶというのもいいかもしれませんけどね。
最後のおまけ
回線速度に関わるところを簡単に。
・同時接続を行った時は速度は1台当たりの速度が5割~7割に減少する。
・デバイス側の受信モジュールも速度に大きく影響してくる
受信モジュール性能によっても速度は大いに変わります。
・同じ通信サービスでもWi-Fiルーターによって速度が変わる
古いルーターを長く使っている方はとても多い。それこそがボトルネックになっていることが多いのでとてももったいない!
Wi-Fi通信はなくてはならないものになってしまったので、Wi-Fiルーターの価値を見直してみてみましょう。