Googleのパソコン?
- chromebookって何?
- chromebookは何ができるの?
パソコンと言ったらWindows、Macが基本であり、
chromebookといわれても正直良くわからないですよね?
正直僕も当初はその存在の意味やどういったパソコンなのかを理解するのに苦しみました。
この記事を書こうと考えた理由は、
同じようにChromebookの存在自体が良くわからなくて困っている人は必ずいるだろうと思ったからです。
この記事を読むと、
「Chromebookとはなにか?」
そして、
「何ができるのか?何ができないのか?」
などについて知ることができます。
是非最後までご覧くださいませ。
トヨ( 堀行 秀吉 ) 執筆・監修者
家電量販歴18年以上、学生から高齢者まで8万人を超える方々とお話をしてきた経験をもとに発信しています。Wi-Fiランド・YouTube(トヨサポ)を運営中。
専門分野はパソコン選び、周辺機器(WiFiルーター、他)、ネット回線(光回線・ホームルーター・ポケット型Wi-Fi)全般、スマホや格安SIMなど。
パンフレットに書かれている情報ではなく、実際に多くのパソコンやネット回線を利用し事実に基づく発信を心がけております。
大手公式サイトの監修なども行っております。詳しくは運営者情報より
Chromebookとは?Googleのパソコンという新しい位置づけ
ChromebookとはGoogleのchromeOSを搭載したパソコンのことです。
- MicrosoftはWindowsOS
- AppleはMacOS
- GoogleはchromeOS
OS自体は他にもありますが、日本で利用されているOSがこの3つです。
①軌道がとても速い
性能に関わらず高速です。数秒で起動し、処理速度も低下しません。
②スリープからの復帰が速い
スマホ感覚で利用ができます。
③ブラウジングが速い
低価格でも、性能の高いWindowsパソコンやMacと比べても遜色はありません。
④いつまでも速い
OSの自動更新により最新の状態が維持され動作が遅くなることが無いので、いつでも快適に使えます。
一応処理スコアを入れておきますね。
Geekbench Score | シングルスコア 301 | マルチスコア 1430 |
あと、なんといっても驚いたのは初期セットアップの速さ!工程もすくなく初めての人でも困ることが無いと思うよ。
WiFi設定→利用規約同意→ログイン→PIN(数字6桁)→GooglePlayについての同意→終了
①Googleアカウント
現在持っているアカウントで利用ができます。仮にGmailを持っていなくても無料で簡単に。
②office
Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドが便利。あらゆるデバイスで無料で利用ができます。MicrosoftのExcelの高度なフォーマットやマクロなども多数利用が可能です。これからのスタンダードになってきています。Microsoftofficeが必要であればMicrosoft365を契約しましょう。
④GooglePlayストア
androidスマホなどでおなじみのGooglePlayストア。スマホアプリのほとんどが利用可能となっています。
Google PlayストアとAndroidアプリは、2016年のリリース以来多くのChrome OSデバイスで利用できます。2016年にリリースしたものの詳細については、このブログ投稿をご覧ください 。
2019年より前に発売され、AndroidアプリをインストールできるChromebook、Chromebox、Chromebaseを以下に示します。特に明記されていない限り、2019年以降に発売されたすべてのデバイスはAndroidアプリをサポートします。Androidアプリのロールアウトは、デバイスのベースとなるハードウェアプラットフォームを含む多くの要因に依存し、各デバイスがAndroidと互換性がある必要があるため、デバイスごとに行われます。これまでに作成されたすべてのChromebookにAndroidアプリを導入することはできませんが、引き続きさらに多くのデバイスを評価しており、新しいデバイスが追加されたらこのリストを更新します。Chromebookが以下のリストに含まれていない場合でも、他の新機能や改善点は引き続き提供されます。
⑤カンタン操作
とにかく、操作がシンプルでわかりやすいです。WindowsやMac、そのほかのスマートフォンと比べても容易に利用ができるので、初めての方や苦手意識を持っている人でも利用することができます。
そして、多くの方が気にするのがoffice問題(笑)
Microsoft officeが使えないんじゃ、使い物にならないって方も多いと思います。
ビジネス上でガツガツ利用する場合はMicrosoftofficeにした方が良いけど、重要度が高くない人はGoogleのドキュメント(Word)、スプレッドシート(Excel)、スライド(パワーポイント)で十分では?正直使い勝手は悪くないよ。多少なれる必要はあるんだけど、慣れてしまえば今後Microsoft officeの呪縛から抜け出せるようになるし。
100%とは言えないまでも互換性はあるので、まずは利用してみることをおススメするよ。で、ダメであればMicrosoft365を購入するって流れがよろしいかと思います。
こういうと、Microsoft365はサブスクだから懸念する方も多いとは思いますが、Windowsパソコンを最初に購入しようと考えたときの費用は平均で10万~15万。
chromebookであれば5万~なので、最初のコストは安いので、仮にMicrosoft365をサブスクで年間12,984円で5年利用したとしても価格はそんなに変わらなくなる。
もとより、Microsoftオフィスの呪縛から離れることができれば利用コストはだいぶ低くなります。この辺は多くの人が悩むポイントなのでジックリ考えてみて下され。
①ウィルス対策
多重防御の原則により侵入があったとしても、ボックス化によりWEBページ、アプリから他への侵入を防げるうえ、仮に不正なソフトウェアがすり抜けたとしても保護されます。
また、従来のオペレーションシステムでは多様なソフトウェアなどが構成されているため、セキュリティ上の脆弱性があったが、chromebookはアップデートが自動で行われるため、
常に最新で最も安全なバージョンが動作するので安心して利用ができます。
②サンドボックス
サンドボックスとはWEBページやアプリは制限されたボックスのなかで動作しています。ですので、仮にウィルスが侵入しても他にに対しての影響がなく、封じ込めることができます。
③ウィルス診断
確認付きブートというセルフチェックが行われ、万が一システムで改ざんや破損が検出された場合は自己修復で、オペレーティングシステムは新品同様の状態に戻されます。
④TMP搭載(セキュリティチップ)
WEBアプリを利用した時は重要なデータはクラウド上で安全に保護されます。デバイス内のデータは暗号化し簡単にアクセスがなされないような仕組みになっていますので安心です。ChromebookにはTPM(セキュリティチップ)を搭載していることでデータの解読の鍵をストレージの中に入れない仕組みができるため強固なセキュリティが構築されます。
- ストレージ内のデータ暗号化、その暗号鍵をTPMチップ内に保護して不正アクセスを防止する
WindowsやMacの場合はサブスクで費用がかかり続けるので、この点が解消したら嬉しいんだけど。
悪意のあるサイバー犯罪者は巧妙にその穴をついてくるので、セキュリティの網羅性を高めるためにも対策ソフトは入っておいた方がよいと言われてはいます。
実際は保険と同じで何もない人の割合が圧倒的に多いんです。どうしても、その可能性に恐怖を感じるものですよね。
外部のセキュリティソフト導入は、リスク対策の観点から言えばおススメ。あとは予算がどうなるかですね。
Windows、Macと比べたChromeOSのシェア率
2020年2月~2021年2月
Source: StatCounter Global Stats – OS Market Share
- Windows 75.94%
- mac 16.71%
- chromeOS 2.01%
この辺りのシェア率を見るとChromebookはないようなものに等しいです。ですので知らない人が多くて当たり前なんですね。
まったく新しいOSと言っても過言ではないChromebookは、
コロナ禍で教育分野のICTを加速させる必要性を迫られる中で安価なパソコンが求められ需要が増加し続けています。
実際に2020年はChromebookがMacを上回り、Windowsのシェアが減ったとのデータもあります。
参考:geekwire.com
Chromebookは海外で10年以上前に出ていたようです。
僕がchromebookの存在を知ったのは今から6年前くらい。
某家電量販店のパソコンコーナーで働いていた時にその存在を知りました。
当時のchromeOSはGooglePlayストアのアプリは利用できない仕様でした。
単純にChromeブラウザが動作するパソコン。
この時のchromebookは「遅い」を解消するべくWEB閲覧の高速化に特化しストレージが極端に少なかったです。
またofficeも利用ができないこともあり、実際にWindowsやMacと比べ、大きく物足りなさがあり「コレは違うでしょ!(笑)」みたいな感想をもっておりました。
次第にchromebook搭載パソコンはどんどん隅っこへ、最終的には誰もみないような場所に追いやられていってましたね。
ChromeOSのシェア率が爆増
時代も変わり、iPadのPC化という常識の変化、そしてクラウドの有料化への抵抗も減少し、ようやく世の中がchromebookを受け入れられる体制が整ってきたところに、コロナ禍というキッカケにより教育現場の変化などが追い風となりました。
追い風もあるなか昨年2020年からさらにプロモーションを強めたことでその反応がみるみる出始め、
chromebookは一般ユーザーからもおおきな注目を集め、さらにその波が大きく押し寄せてきています。
実際に教育現場でのシェア率はiPad OSやWindowsOSを抜いて1位!!にもなっています。
【Chromebook導入事例】東京都小金井市立前原小学校
【Chromebook導入事例】野田学園中学高等学校の取り組みに見る教育現場の最前線
GIGAスクール構想の対応OSの台数とシェア率 | |||
対応OS | 台数 | シェア | |
1位 | Chrome OS | 327万8110台 | 43.8% |
2位 | IPad OS | 210万7935台 | 28.2% |
3位 | Windows | 210万1357台 | 28.1% |
(GIGA スクール構想による調達・導入端末のOSシェア(予定を含む)(自治体数 n=1478)(出所:MM総研)
実際にここまで拡大した理由は令和2年6月5日文部科学省が進めているGIGAスクール構想という「1人1台端末」の予算を2,973億円もかけたこともあり加速したんですよね。
因みにこの動きは日本だけではなく世界的な動きでもあります。
Chromebookの選ばれる理由はその特徴にあり
Chromebookが選ばれる理由は低スペックでもchromeOSが軽いことにより高速で快適な利用ができることにあります。
安いものだと2万円台から導入できます。これだけ安ければ各自治体も導入しやすくなりますよね。
実際に利用したことのある人はお分かりかもしれませんが、chromebookはとにかくWEBブラウジングなども驚くほど高速です。
当然CPUやストレージの仕様でもその差は出ますが、Windowsではモッサリ動く低スペックCPUでもChromebookの場合は快適に動作します。
Chromebookでできること・できないこと
端的にわかりやすく言うと、
androidスマホやタブレットがパソコンになった。
「androidアプリを利用するパソコン」と言えばよいでしょうか。
androidスマホやタブレットがパソコンになったものと認識すれば、おそらく理解するのも難しくないはずです。
Chromebookはキーボードやタッチパッドは搭載しています。
chromebookでできること
マウス(有線・Bluetooth・ドングル)も接続できますし、プリンター(有線・無線)、DVDドライブ、外部ストレージ(USBメモリ・ハードディスク・microSDなど)、モニターやプロジェクターなども今までのWindowsパソコンやMacパソコンと同様に利用ができます。
僕が持っている8年前に購入した古いプリンターを有線で接続したんだけどすぐに利用できるタイプではなかったよ。
何かしらの設定ができれば使えそうなんだけど、手間になったのでやめちゃった。あと、外部キーボードを有線接続してみたけど利用はできなかった。
今回試した機種はIdeaPad Duet chromebookなので、他機種であれば利用ができるのかは不明。
接続できなかった可能性としては接続ケーブルの可能性もあるので、随時確認をして更新していきますね
既存の周辺機器は動作確認はとれていませんが、
各種パソコン周辺機器メーカーであるエレコム・IODATA・SANWAサプライ・Logicool・バッファロー・ANKERなどもChromeOSに対応した周辺機器を続々と出しています。
所持しているものがあれば一度試してみたうえで対応ができないようであれば、対応した周辺機器を購入するようにしましょう。
周辺機器などはWindowsやMacと変わらないイメージで利用ができるようになっています。
なので、対応ができるのか?できないのかなどが曖昧であったんだけど、各社が動作確認を行うことで正式に利用ができますよって認定を出して販売を行っていってるんだよね。
これは今回の周辺機器に限らずメーカー自体がちゃんとチェックしているか、していないかの話なんだよね。
周辺機器メーカーも、今回のGoogleの新しいOSが出てきた中でどんなシステムになっているのかもわからないし、試してみていないものを利用できるとは言えないんだよ。
なので、周辺機器メーカー自体でChromebookを購入して、動作確認の担当スタッフが一つ一つ確認を取っているんだ。
chromebookはPlaystoreからアプリダウンロードができる
Windowsパソコンと決定的に違うことが利用できるアプリケーションです。
スマホアプリなどが利用できるようになっているので、大きな画面でアプリゲームを楽しんだりもできます。
古いchromebookなどは対応していません。
Chromebook では、Google Play ストア アプリを使って Android アプリをダウンロードして使用することができます。
注: 職場や学校で Chromebook をご使用の場合は、Google Play ストアの追加や Android アプリのダウンロードを行えない可能性があります。詳しくは、管理者にお問い合わせください。
ご利用のスマートフォンやタブレットと同じ Android アプリが Chromebook に自動的にダウンロードされるわけではありません。同じ Android アプリを使用するには、改めてダウンロードする必要があります。また、アプリによっては一部の Chromebooks に対応しておらず、ダウンロードできない場合もあります。
引用:Googleヘルプ
ほとんどの人がスマホを持っていると思いますが、イメージはスマホ。
- iPhoneであればAppストアからアプリダウンロード
- androidスマホはGooglePlayストアからアプリダウンロード
- chromebookはGooglePlayストアからアプリダウンロード
つまり、Chromebookで利用できるアプリケーションはGooglePlayストア内のアプリをダウンロードして利用するということです。
WindowsやMacなどはストア外からも様々なアプリケーションが利用できます。
因みに、WEBブラウザを利用したWEBサービスはWindowsやMac、タブレット、スマホ、当然Chromebookも同様に利用ができるので、
この辺は分かりづらい部分でもあるんだけど混同しよう!
ちなみにWEBブラウザを利用したサービスとは、FacebookもTwitterなどアプリで開く方法もあれば、safariやChromeなどブラウザで利用できるよね。ブラウザ上のサービスとはそのことを差してるよ。
通常通り、GooglePlayストアからダウンロードはできますが、
ここで既存アカウントでログインをしてしまうとスマホ認識になり一方が利用できなくなります。
LINEの1アカウント端末利用制限
スマホ1台、iPad1台、PC1台、ブラウザ1台
合計4台まで利用することまで確認できています。
chromebookはスマホ認識になってしまうため、ブラウザ利用がよいでしょう。
Chromeホーム左下の○をタップ→Chromeウェブストアのアイコン→ストアにてLINEをダウンロードしてログイン。
LINEを利用する際はアプリで利用をするのではなく、chromeブラウザを立ち上げて右上の小さなアイコンをクリックで利用します。
表示方法は普段と変わらない利用となります。※keepメモなど一部利用ができない
chromebookでできないこと
一部周辺機器などが反応しないことがある
周辺機器の接続を試してみるとできるものとできないものが存在します。
この辺りは現在持っている周辺機器との互換性があるかを調べる必要がありそうです。
あとは、繰り返しにはなりますが、各周辺機器メーカーが動作確認を取っている機器であればOKです。
本体への写真や動画データ保存
chromebookはストレージは大きくありません。クラウド利用や外部ストレージ利用を基本としています。
Windows・Mac用のアプリは利用はできない
利用できるアプリケーションはGooglePlayストアでダウンロードするアプリケーション。
合わせてChromeブラウザで利用するWEBサービス、Chromeウェブストアから拡張機能です。
WindowsやMac対応アプリケーションは利用ができません。たとえばiTunesなどiPhoneのバックアップを取りたい場合などはChromebookでは無理です。
高度な画像や動画編集
画像編集ソフトや動画編集ソフトなど高度なものはWindowsやMacなどが基本になります。
どのアプリケーションを利用したいか、どのレベルの画像編集、動画編集がしたいのかなどでも変わってきます。
スマホなどで利用しているアプリなどのレベルでも良いのであれば、処理能力を高めにして購入できれば利用可能です。
最後に
出典:ビックカメラ
chromebookは低価格で高速に使用ができるが、利用者の用途が大事だということです。
まとめると、
- WEB検索
- ショッピング
- メール
- 動画視聴(ネットフリックス・Amazonプライム・YouTubeなど)
- 双方間ビデオ通話(zoom・チームスなど)
- WordPressやカンタンな画像編集(CANVAなど)
- WEBサービス
- office
- 所持している周辺機器が利用できない可能性あり
- 本体へのデータ保存
- WindowsやMac対応のソフト
ライトは活用方法をしているのであれば、chromebookのこの価格に、速度はとても魅力なものです。
今後はChromebookがより受け入れられて来ると予想されます。
今まではMicrosoftのオフィス(Word・Excel・PowerPOINTなど)が絶対であったものも、
無料で高度な機能のついているGoogleのドキュメント・スプレッドシート・スライドなどが各所で利用され受け入れられてきたこの流れ、
様々なデバイスが増え、データ保存の常識も変わりクラウドも受け入れられてきています。
Chromebookは買いか?
Chromebookは、コスパに優れ用途が合えば本当におススメできるパソコンだよ。
パソコンよりも大半がスマホで済むことが多かったなんて言う方は満足できるんじゃないかな?
もし、金額面など予算を上げられるのであればiPadなども選択肢に入ってくるはず。
パソコン上級者からすると、物足りなさを感じるものになるのかな?
ちなみに、
- 2021年3月17日に発売したASUS Chromebook Detachable CM3
- 2020年9月発売のIdeaPad Duet Chromebook
を実際に購入して開封から比較までのレビューをしているので参考にしてみてくださいね↓
≫≫ASUS Chromebook Detachable CM3」と「IdeaPad Duet Chromebook」の購入比較レビュー
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう!
最近やたらと聞くChromebook(クロームブック)。家電量販店などで見ると展開コーナー(chromebook体験コーナー)自体も大きくなってるし、教育分野ではAppleやMicrosoftを抑えシェア率が1位になり、2020年がWindowsのシェアが下がったというデータもあるんだよね。これだけ勢いのあるChromebookは実際どんなパソコンなのかな?気になるchromebookについて解説していくよ