回線速度では光回線に引けをとらない、工事いらずで簡単にインターネット回線が引くことができるホームルーターの選択肢が一つ増えます。
NEC5G対応ルーターで最新ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」が2021年11月上旬に発売予定。
現行で発売されているSpeed Wi-Fi HOME 5G L11と比べて「なにが違う?」「L12の発売をまった方がよいのかな?」と迷うかたもいらっしゃると思います。
今回、この記事では現行の「L11」とこれから発売が予定されている「L12」の特徴や性能比較をして、どっちを選ぶべきかなどについて紹介します。
トヨ( 堀行 秀吉 ) 執筆・監修者
家電量販歴18年以上、学生から高齢者まで8万人を超える方々とお話をしてきた経験をもとに発信しています。Wi-Fiランド・YouTube(トヨサポ)を運営中。
専門分野はパソコン選び、周辺機器(WiFiルーター、他)、ネット回線(光回線・ホームルーター・ポケット型Wi-Fi)全般、スマホや格安SIMなど。
パンフレットに書かれている情報ではなく、実際に多くのパソコンやネット回線を利用し事実に基づく発信を心がけております。
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Speed Wi-Fi HOME 5G L12の性能
L12とL11性能比較 | ||
製品名 | Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | Speed Wi-Fi HOME 5G L11 |
メーカー | NEC | ZTE |
発売 | 2021年11月上旬 | 2021年8月6日 |
対応ネットワーク | ・5G(sub6/NR化) ・4G LTE ・WiMAX 2+ | |
通信速度(下り) | 2.7Gbps | |
最大同時接続数 | 42台 | 32台 |
有線ポート | 1000BASE-T/100BASE-TX 2ポート | |
無線規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz)【Wi-Fi6対応】 | |
ストリーム(アンテナ数) | 4×4 | 4×4 |
OFDMA | 〇 | × |
TWD | 〇 | |
バンドステアリング | 〇 | △未調査 |
重量 | 約446g | 599g |
新しいSpeed Wi-Fi HOME 5G L12は五角形の形状をしており、いままでのホームルーターと異なるデザインとなっています。
L11の性能と比較するといくつか優位点があります。
5G対応で通信速度は同じですが、L12は通信の効率化がなされているのでWi-Fi接続に大きな差が出てきます。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12にあって、Speed Wi-Fi HOME 5G L11にないもの
L12とL11の違いについて紹介していきます。
ストリーム数(アンテナ)
まず重要視するのがこのストリーム数、つまりアンテナの数です。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12は4ストリーム(4×4)となっています。
4×4というのは送信アンテナと受信アンテナの数が4つあるよ!ってことです。
この数がある方が通信効率が高くなります。
複数台接続も遅延の少ないOFDMA対応
通信の仕組みもどんどん進化しており、最先端の無線通信技術です。
ちなみに同じWi-Fi6対応だからと言ってすべてOFDMA対応というわけではありません。
今回NECから発売されるWiMAX5G対応の持ち運び用のモバイルルーター、Speed Wi-Fi 5G X11はOFDMA非対応です。
≫≫Speed Wi-Fi 5G X11の実力とは?SCR01との比較でどっちを選ぶべきかを解説。
そのことをTwitterでも発信しているので参考までに入れておきますね。
■Speed Wi-Fi 5G X11の注意点
「Wi-Fi6はOFDMA非対応」
今の技術の最高と言われる変調方式。わかりやすくいうと効率よく伝達していく仕組みかな。Wi-Fi 6には、今までのWi-Fiと比べて「高速」「混雑に強い」「省エネ」という3つの特長があるんですが、
全てが同じというわけではありません。— トヨ@パソコン、ネット回線、スマホ関連 (@wifi_land) October 8, 2021
その点、今回のホームルーターであるSpeed Wi-Fi HOME 5G L12はWi-Fi効率が優れています。
TWT(Target Wake Time)技術で、接続デバイスのバッテリーが長持ち
これはWi-Fi6に基本として搭載されている技術なのでL11、L12ともに対応しています。
新たに登場した技術「TWT(Target Wake Time)」は、Wi-Fiルーターから接続端末に通信するタイミングを自動調整し端末の余分な接続デバイスのバッテリー消費を減らせます。
バンドステアリングは空いている周波数帯を自動に選択する機能
混雑していない周波数帯にパソコンやスマートフォンからの接続を自動で振り分ける機能です。
また5GHz帯と2.4GHz帯で別々になっていたSSIDや暗号キーを一つにまとめられますので設定が楽になります。
その際はWi-Fi接続デバイスは2.4GHz/5GHz対応かつ802.11vの対応が必要になりますが、現在売られているPCやスマホのほとんどが双方に対応しているので、
よほど古い機種でない限り問題はないと思います。
OFDMA・TWT・バンドステアリングを利用するには、受信側の端末も対応している必要あり
「L11」「L12」どっちを選ぶべきなの?
内容は見ての通りでL12に分があります。
だからと言ってL12を選ぶべきということではありません。
優劣をつけるならL12が良いでしょうが、
正直L11でも利用してみた僕としては全然速度も速く快適なので問題はないように思います。
考えなければならないことは、
発売時期
発売時期が11月ということなので先になります。
なので、急ぎの方はL11に、待てる方はL12にするとよいでしょう。
まとめ
ご覧いただいたように、
Speed Wi-Fi HOME 5G L12は通信効率が良くなっております。
もし待てる方は待ってもいいかもしれません。
ただ、注意しなくてはならないことはキャンペーン内容です。
発売後すぐにキャンペーン内容が良くなるということはありません。
WiMAXは以前よりメーカーの端末キャンペーンを変えながら、販売コントロールをしています。
なので、最初はキャンペーン内容が良いのはL11。そして徐々にL12にシフトしていくみたいな感じになっていきます。
なので、重要なのはいつから使いたいか?
ここが一番重要なところになるんではないでしょうか。