Y!mobile(ワイモバイル)は、元々は「イーアクセス株式会社」(1999年〜)でイーモバイルを販売していた会社です。
(WiMAXを販売するUQコミュニケーションズは2007年設立なので、それより前です)
2015年にSoftBankに吸収合併され、今では格安スマホのCMなどが有名ですね。
格安スマホだけでなく、イーモバイル時代からのポケットWi-Fiも販売は継続中(新製品も毎年でてます)で、一番人気のWiMAXとよく比較されるモバイルルーターの会社でもあると言えます。
ちなみに、ポケットWi-Fiの電波には直接関係ありませんが、2013年にはPHSで有名だった株式会社ウィルコムとも合併しています。
そんなワイモバイルについて、どうなのかな?とお考えのお客様に、ワイモバイルの徹底解説をいたします。
最初にお伝えしておきます…
「こんな方にならY!mobile(ワイモバイル)をすすめたい!」という方は…筆者的にはいませんでした…
その理由はオススメポイントがほとんどないからです。
- 料金面でも…
- サービス面でも…
しかしながら、モバイルルーターの検討の際には
「ワイモバイルってどうなんだろう?」
と思う方もいるはずなのでこの記事を作りました。
どうしても、他社と比較すると辛口になってしまうことをお許しください…
(ちなみに筆者は公平には判断しているつもりですが、総合的判断でWiMAX推しです><)
オススメでないならいいや、という方は…
→ぜひ他の記事を、
Y!mobileの詳しい内容が気になる方は…
→ぜひこの記事を読んでいただいて参考にしてください。
Y!mobile(ワイモバイル)の特徴

ふてにゃんでおなじみのY!mobile(ワイモバイル)は、現在SoftBankグループです。
人気のiPhoneも格安スマホで提供しており、
- スマホ
- ガラケー
- タブレット
- PHS(2018年3月に新規申し込み終了)
- ポケットWi-Fi
など、提供範囲は多岐に渡ります。
Y!mobileのスマホを持つ方がポケットWi-Fiをもつと、セットで500円引きになるなど、セット持ちをするなら一般の方より少しお得に持つことができます。
前述の通り、2015年以前は「イーアクセス」という会社でポケットWi-Fiを主として販売しており、当時はWiMAXに負けずとも劣らない人気の端末が多数ありました。
実はPocket Wi-Fi(ポケットワイファイ)はY!mobileの登録商標

こちらが懐かしの(当時はとってもユーザー多かった…!)「Pocket Wi-Fi GL04P」2012年発売
イーアクセス(イーモバイル)時代の端末ですが、端末に”Pocket Wifi”の名が記載されています。
今現在は、
ポケットWi-Fiといえば、モバイルで外にも持ち運べるルーター
という意味で、Y!mobile以外のルーターのことも総称して「ポケットWi-Fi」と呼んでいる傾向があります。
でも実は、「ポケットWi-Fi」の登録商標を持っているのは現Y!mobileなのです。(旧イーアクセス時代から継続)
誤った認識があったとしても、何か不利益が起こるわけではないのですが、
端末に「Pocket Wi-Fi」と名前を入れていいのはY!mobileだけです。

現行機種にもPocketWifiの印はいまだに継承されています。
呼びやすいしわかりやすいので、多くの人に受け入れられているキャッチフレーズですね。
Y!mobile(ワイモバイル)のルーターはSoftBankの電波も使える。料金やエリアはどう?
Y!mobile(ワイモバイル)の料金は大きく分けて2種類あります。
- アドバンスモードオプションに加入で月間データ制限なしで利用可能な「Pocket WiFiプラン2」
- 月々5GBまでの低コストな「Pocke WiFiプラン2ライト」
選ぶプランによって提供機種も変わってきます。
※途中で2種類のプラン間でのプラン変更はできません。
また、Y!mobileの契約期間は3年間のみです。
契約期間なしにもできますが、ものすごく割高ですし、少なくともweb上での手続きでは3年契約しか選択できません。
1.「Pocket WiFiプラン2」


このプランは基本契約が月間7GBまでの利用となりますが、「アドバンスモード」オプションに加入中は月間のデータ制限なしでご利用いただけるプランです。
「アドバンスモードご利用料金」

月間データ制限なしの際の毎月の料金は以下の通りですが、アドバンモード料金は機種によって異なる場合があるようです。
(web上は684円と記載ありますが、現行機種では見積もりすると738円のオプション料金となっている)


- 603HWは3696円+738円(アドバンスオプション料金)=4434円/月
- 504HWは現在オンラインストア取り扱いなし
- 502HWは3696円+738円(アドバンスオプション料金)=4434円/月
よく比較される「UQ WiMAX」の公式サイト価格=ギガ放題4380円/月なので、少し高いようです。
2.「Pocket WiFiプラン2ライト」

こちらのプランは記載の通り月間5GBまでの利用で2480円/月です。
5GB以上利用すると128kbpsの速度提供になるので、ライトユーザー向けの端末です。
Y!mobile(ワイモバイル)のエリア

Y!mobile(ワイモバイル)の関東のサービスエリアです。
凡例の通り、
- 紫の部分がアドバンスモード、つまり月間データ制限なしで使えるエリア
- 赤い部分はSoftBankの電波を利用した月間7GBまでのエリア
2015年にSoftBankグループになったため、現在はSoftBankのエリアも利用できるようになっています。
参考までにWiMAXのエリアを見てみると、

上記ピンクの部分は全てWiMAXの月間データ制限なしで使えるエリアです。
さらにWiMAXはauのエリアもプラスアルファ7GB使うことができるので、
Y!mobile(ワイモバイル)の方がWiMAXと比べてエリアは狭い傾向にあると言えるでしょう。
Y!mobile(ワイモバイル)は無制限で使えるのか?

Y!mobile(ワイモバイル)にも、他のモバイルルーターと同じく、
「3日10GB制限」が存在します。

なので、完全無制限ではないですが、3日で10GB使うにはYouTubeの標準画質視聴47時間/3日が必要なので、オンラインゲームなどの利用がなければ心配がなさそうに見えます。


ですが、Y!mobile(ワイモバイル)には上記の注意書きがあります。
動画画像の一部の中に含まれる形式は、たくさんの画像や動画に当てはまります。
こう記載されていては、たとえ3日で10GBの利用を超えなかった場合でも制限される可能性があるので、検討する側としても、
「よく読むとすごいこと書いてあるな…」
と頭を悩ませてしまいますね。
今の所具体的な事例は出ていないようですが、注意が必要です。(でも何を注意すれば良いのか…)
Y!mobile(ワイモバイル)のルーター代金は機種代が37000円〜?!


Y!mobile(ワイモバイル)の機種代金は0円ではありません。
現在は37000円〜42000円の間の料金で、機種によって異なり、
毎月の利用料金から割賦金と同額の割引をすることで実質の負担額が0円
という方式をとっています。
つまり、もし途中で解約した場合、
- 3年契約の途中解約違約金9500円
- 端末金残債×残月数
となり、短期間で解約すると4万〜5万程とも解約金が発生することになります。
こちらも注意が必要ですね。
Y!mobile(ワイモバイル)はどこで契約する?店頭orネット

Y!mobile(ワイモバイル)は全国各地にショップがあり、また家電量販店などでも契約することができます。
- ネットで
- ショップで
- 家電量販店で
と3パターンの契約する方法がありますが、ネット上ではほとんど何もキャンペーンがありませんので、もし契約する場合は、新規契約のキャンペーンなどがある家電量販店の店頭が良さそうです。
と言っても、月々の費用が安いわけではなく、多くの場合何かの家電製品からの値引きなどの対応となりますので、総合的にはWiMAXなどの他社の方が料金は安いでしょう。
Yahoo!Wi-Fi(ヤフーワイファイ)との違いは?

こちらもよく比較対象になるYahoo!Wi-Fi(ヤフーワイファイ)。
ご覧の通り、扱う機種は現在一緒です。
今現在は料金もほとんど変わりません。
- Y!mobileのPocket Wi-Fiプラン2ライト(5GBプラン)2480円/月に対して、
Yahoo! Wi-Fiは12ヶ月間だけ1980円/月、その後2480円/月
※ただし、Yahoo!プレミアム会員(462円/月)への加入が必須
- Y!mobileのPocket Wi-Fiプラン2+アドバンスオプション(月間データ制限無し)4434円/月に対して、
Yahoo! Wi-Fiは4380円/月
微々たる差ですが…
逆にYahoo! Wi-Fiは機種は一緒でもY!mobileのショップなどのサポートは利用できません。
時折、ヤフーワイファイはY!mobileで扱っていた過去機種を割安の料金で提供していることがあるようなので、常に一緒というわけではないですが、Y!mobileの電波やサービスが魅力な方は、どのみち提供する電波は一緒なのでどちらかお得な方を検討しましょう。
Y!mobile(ワイモバイル)のメリット・デメリット

Y!mobile(ワイモバイル)のメリット
- Y!mobile(ワイモバイル)のスマホとセットだと500円/月割引がある
- 5GBまでの利用で良いなら料金の安めのプランがある
- 修理対応・料金収納時などのショップが全国各地にある
※Y!mobileショップについての注意点ですが、契約した店舗によってはショップでは対応できない契約内容の場合もあり、全てのY!mobileユーザーがショップで対応可能というわけではありません。その場合はY!mobileサポートセンターや契約元のサポートのみの対応となります。
Y!mobile(ワイモバイル)のデメリット
- 他の会社(たとえばWiMAX)と比べて料金が割高
- 3日10GB制限に加えてさらに長時間利用制限(ルール不鮮明)がある
Y!mobile(ワイモバイル)はこんな人におすすめ

筆者の辛口意見をお伝えすると、特におすすめな方はいません。
何故なら、モバイルルーターを検討される場合には、
- 料金の安さ
- 月間データ制限なし
- サービスエリア
- 品質・速度など
の観点からWiMAXをお勧めすることがほとんどですし、
利用が少ない方であれば、
- NEXT mobile(ネクストモバイル)の20GBプラン2760円/月
の方が300円違うだけでY!mobileのプランと比べると15GBも多く使えます。
上記の内容で
- 電波が入らなかった…
という方には家電量販店の店頭でY!mobile(ワイモバイル)を契約するのがオススメです。
Y!mobile(ワイモバイル)の口コミ
梅田のOPAに行ったら、Y!Mobileのお姉さんにうまい棒をもらって、さらにPocket WiFiもタダでもらった。前から欲しいと思っていたので、使えるように契約した。
通信料はかかるけど、機械自体はタダ!ラッキーであった。— K5Na-K-Am-U-Ra (@KeigoKaeru) 2017年12月3日
→「タダ」ではないですよー><!!
解説した通り、どこで契約しても通常実質負担額は料金で相殺される仕組みなので…お姉さんのうまい棒効果は絶大ですね…
Y!mobileのPocket Wi-Fiやっぱクソだわ。
口車に乗せられて新しいやつに変えたけど前使ってたのより遅いってどういうことだよ💢— トガス (@togasu00) 2017年11月29日
→ありがちな意見の一つです。実はイーモバイル時代も短期間の制限があったものの、規制が緩くかかっていない方も多数いたんです。ワイモバイルになってから今は規制がきっちりしているため、このお客様のケースも多くの方が体験しています。
Y!mobileのポケットWi-Fiが、圏外不通に!
安かろう(現時点で特に安くは無い)悪かろうではどうしようも無い会社!
ゲームイベントも動画配信も今日までが間に合わない。賠償保証出来るのか?#ワイモバイル— 二度咲きの栗鼠熊 (@ArisaHoneybee) 2017年11月12日
→おっしゃる通り、特に安くないのは本当に謎です…
ソフトバンクグループに入ったのであれば、WiMAXに対抗して色々価格競争がある!と思われがちですが、店頭でもネットでも料金が安い、ということはここ数年聞いたことはないですね。(逆にイーモバイル時代にはありましたが)
自宅のCATV回線よりもY!MobileのPocket WiFIのほうが爆速でつらい。
— diff (@diff) 2017年11月1日
→CATVはじめケーブルテレビ系列は基本的に速度が出ないという意見が大多数です。ポケットWi-Fiやモバイルルーターの方が早いことはほとんどの場合当てはまるのですが、自宅の回線の遅さに気づいていない人が多いのです。
すでに契約をしている方であっても、回線の見直しは定期的にしていただいたほうが、よりお得に、より快適にインターネットができる可能性があるのでぜひ見直してください!
というように、あんまりポジティブなコメントが見つかりませんでした…。
年々契約者の数も減っている現状が、口コミからも伺えますね。
まとめ

Y!mobile(ワイモバイル)徹底解説いかがでしたでしょうか?
「ワイモバイルってどうなんだろう?」と思っている方には、辛口ながらもぜひ読んでいただきたかった記事です。
様々な理由でY!mobileを契約することになる方もいるかと思いますので、基礎知識としてこの記事が参考になれば幸いです。
皆様が快適なインターネットライフを過ごせますように。