WiMAXや格安SIM(データ専用)でSIMカードのみ契約すると、手持ちのルーターを再利用できます。
手持ちのルーターを使えると、端末代がかからないため初期費用を大幅に抑えることが可能です。
ここではWiMAXのルーターを持っている方に向けて、「WiMAXと格安SIM(データ専用)のどちらのSIMカードを選んだほうがいいか」を解説してきます。
WiMAXと格安SIM(データ専用)で「SIMカードのみ」の契約内容を比較
まず、WiMAXと格安SIM(データ専用)の「SIMカードのみ」の契約内容を比較すると、主な違いは以下の通りです。
▼SIMカードのみの契約内容
WiMAX | 格安SIM (データ専用) | |
---|---|---|
データ容量/ 月額料金 | 月間無制限(3日で10GB)/ 4000円程度 | 月3GB/ 980円程度 |
通信速度 |
|
|
回線の安定性 | 比較的安定している | 混雑しやすく不安定 ※キャリア回線の一部を借りて運営しているため |
速度制限 | 1Gbps程度 ※3日で10GBを超えた翌日の18時~26時 | 200kbps程度 ※データ容量を超えたら月末まで ※データ追加(0.5GB/500円程度)で解除可能 |
初期費用 | 3000円程度 | 3000円程度 |
解約金 | 0円~ | 0円~ |
WiMAXと格安SIMはどっちがお得?
WiMAXと格安SIM(データ専用)のどちらがお得かは、インターネットの利用度合いによって変わります。
▼格安SIM(データ専用)がおすすめ
- 通信速度は遅くてもいい
- 月7GBまでしか使わない
▼WiMAXがおすすめ
- 通信速度は速いほうがいい
- 無制限で使いたい
通信速度にこだわりがなく、月7GBまでしか使わないなら格安SIM
格安SIM(データ専用)の月額料金は月3GBで980円~です。データ容量は500MB(0.5GB):500円ほどで追加できます。
契約しているデータ容量を超えると月末まで200kbpsの速度制限がかかりますが、データ容量を追加すれば速度制限を解除できます。
月7GBまでの利用ならWiMAXより安く済むので、そこまでインターネットを利用しない方には格安SIM(データ専用)はおすすめです。
ただ、通信速度には注意が必要です。格安SIMの最大通信速度は下り225Mbps程度、上り25Mbps程度ですが、実際の利用でこの速度が出るわけではありません。
格安SIM(データ専用)はドコモやau、ソフトバンクの回線の一部を借りて運営しているのですが、最近は利用者が増えていて回線が混雑しやすく、通信速度は低下しやすい傾向にあります。
通信速度が速い回線を、無制限で使いたいならWiMAX
WiMAXの月額料金は3000円~4000円で、月のデータ容量は無制限です。
3日で10GBを超えると1Mbpsの速度制限があるものの、速度制限は翌日18時~26時の6時間だけで済みます。
WiMAXの最大通信速度は下り440Mbps(一部エリアは1.2Gbps)、上り75Mbpsで、格安SIM(データ専用)と比べると約2倍です。
最大通信速度はベストエフォート型なので、実際の利用でこの速度が出るわけではありませんが、下り440Mbpsの対応エリアであれば通信速度は安定している傾向です。
また多くのエリアが下り440Mbpsに対応しています。
通信速度が速い回線を月間無制限で利用したい方は、WiMAXを選ぶのがおすすめです。
WiMAXのルーターに格安SIMのSIMカードを入れて使える?
公式で認められているわけではありませんが、WiMAXのルーターに、格安SIMのSIMカードを入れて使うことは可能なようです。
条件としては、au系の格安SIMであること、ルーターが格安SIMの会社で動作確認済みの端末であること、SIMカードの大きさが同じであることの3点があります。
条件1. au系の格安SIMであること
WiMAXではau 4G LTEが使えるため、au系の格安SIMであれば使えるケースがあるようです。
au系の格安SIMにはUQモバイルやLINEモバイルなどがあります。
条件2. ルーターが格安SIMの会社で動作確認済みの端末であること
手持ちのルーターが、格安SIMの会社で動作確認済みであるかは事前に確認しておきましょう。
動作確認済みの端末は、格安SIMの公式サイトなどで確認できます。
動作確認済みでも必ず使えるわけではありませんが、利用できる可能性は高くなります。
条件3. SIMカードの大きさが同じであること
WiMAXや格安SIMのSIMカードにはnanoSIMとmicroSIMがあり、それぞれ大きさが異なります。nanoSIMの方が新しく、小さいです。
WiMAXのルーターに格安SIMのSIMカードを入れる場合は、どちらのSIMカードに対応しているかを確認し、同じ大きさのものを使ってください。
またWiMAXのルーターに格安SIMを入れて運用してもあまりメリットがないため、とくにおすすめはしません。
WiMAXでSIMカードのみ契約し、手持ちのルーターに入れて使うとお得
手持ちのWiMAXルーターは、WiMAXプロバイダでSIMカードのみを契約して再利用するのが無難です。
通信速度にも期待できますし、インターネットをよく利用するなら料金面でもお得になります。
SIMカードのみで契約できるのはUQ WiMAXとBIGLOBE WiMAX
現在、SIMカードのみで契約できるのはUQ WiMAXとBIGLOBE WiMAXです。
2社を比較すると、以下のようになります。
UQ WiMAX | BIGLOBE WiMAX | |
---|---|---|
月額料金 |
|
|
契約事務手数料 | 3000円 | 3000円 |
SIMカードのみの契約だと、初期費用は契約事務手数料3000円で済みます。
どちらも解約金は基本的に1000円なので気軽に試せますが、BIGLOBE WiMAXは1年使えば解約金が0円になり、縛りがなくなるためより手軽です。
BIGLOBE WiMAXの月額料金は、UQ WiMAXの縛りなしプランより70円安い3980円なので、長期的に見てもお得になります。
BIGLOBE WiMAXならSIMカードの種類をnanoSIMとmicroSIMから選べる
現在、WiMAXのSIMカードにはnanoSIMとmicroSIMがあります。
それぞれのSIMに対応しているルーターは以下の通りです。
■nanoSIM(Ver.4)
・NECプラットフォームズ製
Speed Wi-Fi NEXT WX04
Speed Wi-Fi NEXT WX05
Speed Wi-Fi NEXT WX06
WiMAX HOME 01
WiMAX HOME 02・HUAWEI製
Speed Wi-Fi NEXT W05
Speed Wi-Fi NEXT W06
Speed Wi-Fi HOME L01s
Speed Wi-Fi HOME L02
■microSIM(Ver.3)
・HUAWEI製
Speed Wi-Fi NEXT W01
Speed Wi-Fi NEXT W02
Speed Wi-Fi NEXT W03
Speed Wi-Fi NEXT W04
Speed Wi-Fi HOME L01
Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14※(1)
Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15※(1)・NECプラットフォームズ製
Speed Wi-Fi NEXT WX03
Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11※(1)
Speed Wi-Fi NEXT WX01※(1)
Speed Wi-Fi NEXT WX02※(1)・シンセイコーポレーション製
novas Home+CA
URoad-Stick※(1)
URoad-Home2+※(1)※(1) WiMAX通信がご利用できる端末です。WiMAXサービスは2020年3月31日をもって終了します。ご了承の上、ご利用ください。
UQ WiMAXはnanoSIMしか取り扱っていませんが、BIGLOBE WiMAXではnanoSIMのほかにmicroSIMも取り扱っているので、手持ちのルーターが少し古い場合にも対応できます。
まとめ
WiMAXと格安SIM(データ専用)で迷ったら、以下のように選んでみてください。
▼格安SIM(データ専用)がおすすめ
- 通信速度は遅くてもいい
- 月7GBまでしか使わない
▼WiMAXがおすすめ
- 通信速度は速いほうがいい
- 無制限で使いたい
WiMAXでSIMカードのみを契約すると、手持ちのWiMAXルーターを再利用できてお得です。
BIGLOBE WiMAX はnanoSIMのほかにmicroSIMも取り扱っているため、古いルーターにも対応できます。
月額料金は3980円で、初期費用は契約事務手数料の3000円のみ、解約金も1000円と安いため、気軽に試してみるといいでしょう。