galaxy5GmobileWi-Fi(SCR01)が2021年4月8日に発売して半年。とうとう、NECプラットフォームズ株式会社から新端末であるSpeed Wi-Fi 5G X11が10月15日に発売しました。
■WiMAXのSpeed Wi-Fi 5G X11 NAR01PUUを発売日!
今ほど契約しました!
今持ってるGALAXY5G Mobile Wi-Fi scr01と比較しながら、発信して参りますね。
なるほど〜。
こうなりますか。#WiMAX#NAR01PUU#speedWiFi5GX11#x11#WiMAX5G pic.twitter.com/CEm9iODkYo— トヨ@パソコン、ネット回線、スマホ関連 (@wifi_land) October 15, 2021
現行のWiMAX +5G対応ルーターである
「SCR01と比べてどうなのか?」
Speed Wi-Fi 5G X11 | SCR01 |
検討する上では気になるところですよね。
今回この記事ではこの辺りについて解説をしていきたいと思います。
トヨ( 堀行 秀吉 ) 執筆・監修者
家電量販歴18年以上、学生から高齢者まで8万人を超える方々とお話をしてきた経験をもとに発信しています。Wi-Fiランド・YouTube(トヨサポ)を運営中。
専門分野はパソコン選び、周辺機器(WiFiルーター、他)、ネット回線(光回線・ホームルーター・ポケット型Wi-Fi)全般、スマホや格安SIMなど。
パンフレットに書かれている情報ではなく、実際に多くのパソコンやネット回線を利用し事実に基づく発信を心がけております。
大手公式サイトの監修なども行っております。詳しくは運営者情報より
Speed Wi-Fi 5G X11のスペック
メーカー | NECプラットフォームズ株式会社 |
通信速度 | 下り 2.7Gbps 上り 183Mbps |
通信 | 5G(Sub6/NR化) 4GLTE WiMAX2+ |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz) |
ディスプレイ | 約2.4インチ |
外形寸法 | 約136.0×68.0×14.8mm |
重量 | 174g |
カラー | チタニウムグレー/スノーホワイト |
SIMロック | なし |
性能を見ると現行のSCR01との差がはっきりしていますね。
YouTubeでもSpeed Wi-Fi 5G X11の比較レビューしています。掻い摘みなので簡単にですが。
動画で掻い摘んで解説しています。実機がどんな感じか気になる方はご覧になってみてください。
Speed Wi-Fi 5G X11の特徴について
最大通信速度が下り2.7Gbps
2021年4月8日に先行して発売しているGalaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01の速度が2.2Gbpなので一段階上がっています。
通信の方式が異なるので理論上では数値が上がりますが、どのようになるのでしょうか。
実測について調べてみました。後ほど詳細は書いていきます。
■WiMAXの新端末実測値の比較
→10月15日発売
Speed Wi-Fi 5G X11
NAR01PUU→4月8日発売
GALAXY5G Mobile Wi-Fi
scr01画像を見てください。
Wi-Fi6対応は関係していますね。
速度が違います。#WiMAX#NAR01PUU#speedWiFi5GX11#x11#WiMAX5G pic.twitter.com/UnzUjYqzxE— トヨ@パソコン、ネット回線、スマホ関連 (@wifi_land) October 15, 2021
Wi-Fi6対応
まず何といっても、Wi-Fi6に対応というのはとてもいい点ですね。
Wi-Fi6は次世代のWi-Fi規格となっており、一般的には同時多接続、同時伝送ができるといわれるWi-Fi規格となっています。
いままでのWi-Fi5では同時接続をした際に順番にデータを送る仕組みでしたが、Wi-Fi6では同時にデータを送れるということから複数人の利用や同時処理で行うシーンやWi-Fi接続機器のラグが少なく快適に利用ができます。
と言いたいところなんですが、同時多接続、同時転送の根幹である次世代の変調方式OFDMAが非搭載ということです。
注意点としてはこちら
■Speed Wi-Fi 5G X11の注意点
「Wi-Fi6はOFDMA非対応」
今の技術の最高と言われる変調方式。わかりやすくいうと効率よく伝達していく仕組みかな。Wi-Fi 6には、今までのWi-Fiと比べて「高速」「混雑に強い」「省エネ」という3つの特長があるんですが、
全てが同じというわけではありません。— トヨ@パソコン、ネット回線、スマホ関連 (@wifi_land) October 8, 2021
ということはどうなるのか?
X11の場合は
- Wi-Fi6なので速度が上がる!
- Wi-Fi6なので2.4Hz帯も速度が速い!
最新技術を利用したWi-Fi6とは言えませんが、内容は素晴らしいです。
実際に2.4GHz帯でWi-Fi5対応のSCR01とWi-Fi6対応のSpeed Wi-Fi 5G X11(NAR01PUU)と比べてみると、
速度が全然異なります。
2.4Hz帯 | ||
Wi-Fi6対応のSpeed Wi-Fi 5G X11 | Wi-Fi5対応のSCR01 | |
1回目 | 86Mbps | 36Mbps |
2回目 | 81Mbps | 32Mbps |
3日目 | 86Mbps | 29Mbps |
内臓バッテリー稼働にて。(速度計測条件:4Gエリア 神奈川 平日 時間帯 21:24 端末iPhoneSE2)
今回のX11はWi-Fi周波数変更の種類が6つあります。
■WiMAX 5GNECの新端末
10月15日本日発売Speed Wi-Fi 5G X11 NAR01PUU
外出先でのWiFi接続を強化。
周波数変更も6つから。
①2.4GHz
②5GHz(屋外、144ch有り)
③5GHz(屋外)
④5GHz(屋内)
⑤2.4GHz/5GHz同時(屋外)
⑥ 2.4GHz/5GHz同時(屋内)この辺がNEC端末の強みですね。#WiMAX#X11 pic.twitter.com/YEIkxtBTe0
— トヨ@パソコン、ネット回線、スマホ関連 (@wifi_land) October 15, 2021
①2.4GHz
②5GHz(屋外、144ch有り)
③5GHz(屋外)
④5GHz(屋内)
⑤2.4GHz/5GHz同時(屋外)
⑥ 2.4GHz/5GHz同時(屋内)
また、接続デバイスの省電力も下がるのでこの辺もかなり期待できますね!
2.4GHz帯と5GHz帯のWi-Fiを同時に利用ができる
本来はSCR01を含め、モバイルルーターの多くが一方利用しかできません。
先日こんな方がおりました。
「持っているスマホやパソコンは5GHz帯に対応しているんだけど、プリンターが古くて2.4GHzにしか利用ができなくて困ってるんだよね」
プリンター出力は同じ周波数帯での接続にしないと利用ができないのでこんな場合に困ってしまうんですよね。
今回の同時利用ができればこのような悩みも解決されますね。
軽量になる
何といっても、SCR01のデメリットはその重量でした。
SCR01 | 203g |
Speed Wi-Fi 5G X11 | 174g |
軽量性はモバイルの重要な部分ですので、この辺りに差をつけてきたのはうれしいところですよね。
タッチパネルがどうなっているかはUQサポートに連絡しても回答はえられませんでした。
おって記述していきますね。
クレードルに対応
やはりLANケーブルで接続するとそれだけ回線速度の損失は防げるので、速度としても高速化し安定してきます。以前よりクレードル需要があるので、SCR01のクレードルなしが気になっていたかたには朗報ではないでしょうか。
接続デバイスもWi-Fiだけではないので、LANが必須の方には良い選択になりますね
Speed Wi-Fi 5G X11専用クレードルの価格
わかり次第追記していきますね。
Speed Wi-Fi 5G X11とSCR01の比較
実際にこの2つを比べてみましょう。
Speed Wi-Fi 5G X11 | SCR01 | |
通信速度(下) | 2.7Gbps | 2.2Gbps |
Wi-Fi6 | 〇 | × |
Wi-Fi周波数同時利用 | 〇 | × |
ディスプレイ | 2.4インチ | 5.3インチ |
重量 | 173g | 203g |
バッテリー | 約8時間 | 約16.6時間(通信時・初期設定時) |
クレードル | 〇 | × |
速度、軽量でWi-Fi6、クレードルなどx11のほうが優位点が多いです。
ですがSCR01のほうがバッテリーが良くチャージャー機能もあるので、外出先ではこの点は重宝するはずですね。また画面の大きさがあることで機能利用が快適になりますのでより使い倒すことができます。
あとはキャンペーン内容などの違いがどう出るか?その辺で話も変わってくるように思いますね。
WiMAX5G端末の実際の使用感について「参考までに」
今回の記事ではこの辺は必要ないかも?ですが、
一応まだうまく理解できていない方に向けて簡単にお話しますね。
今までのWiMAX2+の端末とは明らかに進化したWiMAX5Gの使用感
現在も多くの人が利用しているWiMAX2+の端末。旧WiMAXとでもいいましょうか。
速度は下り440Mbpsでしたが、今回のWiMAX5G端末SCR01が下り2.2Gbps、今回の新端末が2.7Gbpsです。
様々な旧WiMAX2+端末と速度比較はしていますが、実測値でもあきらかに変わっています。
旧WiMAXの実測値
Wi-Fiの周波数変更よってもその速度は変わってきます。(2.4GHz・5GHz)
30Mbps~100Gbps
※神奈川県内にて、複数の旧端末にてテスト済み。場所によっても変わると思うので一概にはいえません。
新WiMAX5G端末の実測値
30Mbps~350Gbps
※場所によってはもっと早いところもあるようです。今回の測定端末はSCR01。
5Gにも種類があるの?
まずはじめに5Gとは3種類存在しています(ミリ波、Sub6、NR化)
今回の新機種であるSpeed Wi-Fi 5G X11も、SCR01もともにSub6対応の5Gとなっています。
「Sub6って、なんちゃって5Gなんでしょ?汗」
僕の回答
市場で捉えられてる5Gイメージから考えると、
なんちゃってとも呼べるかもしれません。
本来はミリ波が5Gイメージに合致する内容でしたからね。
とはいえ、通信キャリアはほとんどsub6ないし、4G組み替えでの対応になっています。
どのキャリアも同じなんでしょうが、
5Gに求められてる速度をどう実現するかなど技術者や関係者が奮闘してる感じです。
一般利用であれば十分の速さだとは思いますよ。
5Gエリア、4Gエリアを実際に比べてもそんなに速度は変わらないように感じます。
いま、調べたところ、
200M〜250Mくらいの数値が出ています。
遅くは無いと思います。
何より今回のWiMAXの特徴は
従来WiMAX機器と比べて繋がりが良くなったこと、容量制限が上がったことなど優位点は多いかなと。僕自身としては満足していますよ。
ちなみに技術的な部分は何ともいえませんが、
現実的にミリ波の高周波をどう運用していくかは課題が多そうですね。
この辺はまだまだ先じゃ無いでしょうか。
5Gのエリアについて
エリアをごらんください。
NR化は先に進んでいきますが、Sub6のエリア拡張にも時間がかかりますよね。
5Gエリアの速度について
Sub6対応エリアで調べたところ実測値として350Mbpsくらいまで出ています。
ただ、時間や場所は関係していますのですべてがこのようになるわけではありません
WiMAX5Gのの優位点って?
5G対応が最初に出てきますが、実際はここではありません。
- 速度が上がった
- 繋がりが良くなった
- エリアが広がった
- 3日制限が大きくなった
- プラスエリアモードの月間データ量が増えた
- 画面動作が快適になった
速度が上がった
まずは速度があがったのは言うまでもありません。
様々なところで実際に速度の計測をしていますが、旧WiMAXと比べてもかなり速度が上がりました。
繋がりが良くなった
また繋がりが良くなった理由としてはWiMAXの電波よりも周波数が低いau電波も利用ができるようになったことですね。
周波数の低い電波は柔らかい電波なので建物内などの障害物にも強い特徴を持っています。
エリアが広がった
つながるアンテナ数も物理的に増えたことによりエリア拡大にもつながっています。
3日制限が増量された
いままでのWiMAX2+が3日10GB制限があったなかで、今回の5Gプランは3日15GBに増えています。
※ちなみに制限は回線の安定を保つためには必要なものとなっています。制限をかけないで提供するサービスの場合回線品質に影響を及ぼし、結果として速度が低下する原因となります。
プラスエリアモードの月間データ量が増えた
WiMAXの端末では2つの通信モードが存在しています。
その中でスタンダードモードよりもより繋がりの良いモードであるプラスエリアモード。
以前のWiMAX2+ではハイスピードプラスエリアモードという名称でありましたが、
このデータ量が月間7GBまで。
それが今回のWiMAX5Gでは月間15GBに増えています。
画面動作が快適になった
以前までの端末は搭載しているCPUもパワーが少なく、動き自体がもっさりしていました。
現行のSCR01についてはCPU性能が上がっているので快適に操作ができるようになりました。
ホームタイプが気になる方
≫≫Speed Wi-Fi HOME 5G L12の実力とは?Speed Wi-Fi HOME 5G L11との比較でどっちを選ぶべきかを解説。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
NECプラットフォームズ株式会社の新端末であるSpeed Wi-Fi 5G X11の優位点はごらんになった通りです。
まとめると、
- Wi-Fiの速度、軽量重視の方はSpeed Wi-Fi 5G X11
- バッテリー、操作性を重視するならgalaxy5GmobileWi-Fi(SCR01)
また、
購入後設定などが不安な方はSpeed Wi-Fi 5G X11の設定方法についての記事もあります。
心配な方はこちらも購入後にご覧くださいませ。
電波は周波数が低い方が電波が遠くに飛び、柔らかい性質がありますのでつながりが良くなります。
一方で周波数が高いと遠くに飛びにくく、硬い性質になるので壁などがあるところではつながりが悪くなります。
しかし速度が上がります!
イメージで言うと針金みたいかな。
細いと柔らかく壁にあたれば曲がりますし、太いと硬く曲がりにくいってな感じです。
あと、144ch有りというのは?
新電波法(2019年)より、W56の対象周波数帯が拡大されました。それまで利用できなかった144chが利用可能で対応されるルーター、されないルーターが存在します。
このことにより、速度も速くなっているとのこと。