docomoHome5Gの新製品であるHR02が前モデルHR01と比較してどう進化したのか?

先日、ドコモよりdocomoHome5Gの新製品HR02の発表がありました。

販売は2023年2月ということで少し先の話にはなりますが、

僕自身が現在利用しているHR01とどう変わったのか?など気になることがあったので、

少し調べてみました。

ということで今回は、

  • docomo Home5Gを検討している方
  • docomo Home5Gを利用している方

向けの内容となっています。

ぜひ最後までご覧いただければと思います。

この記事を書いている人

トヨ( 堀行 秀吉 ) 執筆・監修者

トヨ本人がパソコンやスマホ、光回線、ホームルーター、ポケット型Wi-Fiを利用したうえでの結論をまとめてみました。

家電量販歴18年以上、学生から高齢者まで8万人を超える方々とお話をしてきた経験をもとに発信しています。Wi-FiランドYouTube(トヨサポ)を運営中。

専門分野はパソコン選び、周辺機器(WiFiルーター、他)、ネット回線(光回線・ホームルーター・ポケット型Wi-Fi)全般、スマホや格安SIMなど。

パンフレットに書かれている情報ではなく、実際に多くのパソコンやネット回線を利用し事実に基づく発信を心がけております。

大手公式サイトの監修なども行っております。詳しくは運営者情報より

動画と連動しているので、

一緒に記事をご覧いただくと音声とテキストで理解がしやすくなります

HR01がHR02の比較|どう進化したの?

まず初めに、
通信の速度はどうなったのか?というところから。
これは旧機種のHR01と同様で
最大通信速度4.2Gbpsとなります。

この部分は据え置き。まーそうなりますよねという感じ。現在は5G通信も出て最大通信速度についてはいうことはありません。

それよりもエリア。

大前提としてHome5Gの性能をフルに活かせるエリアはどのくらいあるのか?ということがまずは重要ですよね。

対応していなかったらHome5GがHome4Gになってしまいますからね。

ということで、端末がどう変わったかの前に、少しだけdocomoの5G通信のエリア状況がどこまで広がっているかを見ていきましょう。

 

HR02が発売されるのが2023年2月なので、

エリア確認画面のエリア拡充予定の部分、

docomo5Gのエリア2023年3月末対応予定、関東エリアをざっと見てみました。

サービスエリアマップ | 通信・エリア | NTTドコモ (docomo.ne.jp)

 

かなり5Gエリアの拡大スピードが速い。
それも5Gの恩恵が受けられるsub6エリアが思いのほか拡大しております。

5Gにも種類がありますが、ひとまずsub6エリアに対応していれば4Gと比較して明らかな速度向上を感じることのできるところと認識ください。

とよ
対するWiMAXなどのエリアなどを見ると、2023年春時点の5Gエリアを見ても、sub6に対応は遅い。。つまり、2023年春頃からはドコモは結構期待ができるのかも

 

で前置きが長くなってしまって申し訳ないですが、

本題である今回のHR02になったことで大きく変わったこと

それは3つ!

  1. Wi-Fi通信速度が大幅に向上した!
  2. LAN接続ポートが2.5Gポートに対応
  3. メッシュWi-Fiに対応!

これは良い改良、進化となっていると思います。

それでは一つ一つ見ていきましょう。

進化①Wi-Fi通信速度が大幅に向上している

これは根本的な問題点の解決になりますよね。

実は今までのHR01の話になるんですが、通信は最大4.2Gbpsとなってはいましたが通信の接続自体に問題がありました。

何かというと、Wi-Fi機器までの通信は4.2Gbpsだったとしても、

そこから接続するWi-Fi接続、そしてLAN接続する際の通信の速度に限界があったというところです。

旧機種であるHR01でのWi-Fi通信時の最大が1201Mbps。LANポートで接続したとしても、1000BASE、つまり1Gbpsまでしか対応していなかったということですね。それがHR02になってどうなるのか?

下記はHR01のスペック詳細

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 1201-591x466.png
 
 

 

Wi-Fi接続速度の向上

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: HR02-427x466.png

これはHR02の詳細スペックになります。

無線LAN規格の部分のWi-Fi6右にある数字をみてみると4804Mbpsと記載されています。

旧機種であるHR01が1201Mbpsだったのに対して、

4804Mbpsと大幅にWi-Fi通信の速度が向上しているということですね。

最近のWi-Fi通信の速度から考えるとかなり良いものに対応したなあと思います。

 

参考として固定用のWi-Fiルーターの箱を見てみましょう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Wi-Fiルーターの選び方-700x394.jpg

まさにこの部分。元回線がどれくらいの速度なのか?というのが一番重要ではありますが、

Wi-Fiの接続速度が上がることで最大値が向上するということなので、

この辺がどうなるか気になるところですね。

進化②LAN接続ポートが2.5Gポートに対応

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: HR02-427x466.png

各機種のスペック表を見ましょう。

有線LANの部分を見てほしいです。

 

旧機種HR01が1000BASEに対して、

新機種HR02は2.5GBASE。

つまり、HR01の有線LANは1Gbpsで、HR02は2.5Gbpsになります。

規格上ではありますが有線でつないだときに2.5倍の速度が出るようになったわけですね。

とはいえ、ここで知っておかなければならないことは、

ホームルーター側だけでなく、接続するデバイス側のLANポートも2.5GBASEに対応していなければならないということです。

このあたりのことをあまりご存じない方も多いですが、

実はほとんどのパソコンが2.5Gポートには対応はしていないのが現状となります。

現在販売されているパソコンはノートを含めて、1000BASEが基本だったりするんですよね。

もし対応させたいという場合はUSB-Cで変換するLAN2.5Gポートなるものも売っていたりします。

Amazonで見ると価格は3000~くらいであります。

 

もちろん、2.5G対応のポートで繋いだからといって2.5Gbpsという速度が確実に出るというわけではありません。

ここら辺は、僕自身もどの程度の速度まで上がるのかはテストしきれていないので、実測としてどの程度まで出るのかは気になるところではありますよね。

発売したら試してみたいと思います。

 

また、現状パソコンなどはまだ2.5Gポートなどにほぼ対応はしていないというお話をしましたが

最近、光回線では2.5Gbpsや10Gbpsに対応したサービスが増えてきていますし

それに対応してか、固定回線用のWi-Fiルーターでも2.5Gや10Gポートが搭載されはじめているので、LANポート搭載状況というのは変わってきているように感じます。

パソコンに関しても今後、さすがに10Gポートというのは難しそうですが、2.5Gポート搭載のパソコンというのも標準になってくるかもしれません。

このHR02が発売される2月に2.5Gポートが一般化する、というのは難しそうではありますが、今後が楽しみですね。

進化③docomoHome5G HR02はメッシュWi-Fiに対応した

今回のHR02はWi-Fi Allianceが定めた汎用規格であるWi-Fi EasyMeshに対応しています。

この規格に対応しているWi-Fiルーター同士であれば接続をすることができるようになっているので、今回のHR02以外にWi-Fi EasyMesh対応のWi-Fiルーターを購入して設置すれば自宅全体をメッシュ化にして快適なWi-Fi環境を整えることができるようになったということです。

メッシュWi-Fiと言われてもピンとこない方もいらっしゃると思いますので、

この部分について少し補足を入れておきますね。

今回の場合、docomo Home 5Gを自宅に置いてWi-Fi環境を構築しようってことになると思うんですが、

自宅の環境によっては、

この1台でまかなえる場所もあれば、まかなえない場合もあります。

とよ

つまり、

住んでいるところによっての電波の飛び状況の違いがあるということ。

ワンルームやマンションなどでこの1台で問題ない人もいれば、

間取りの違いだったり、戸建てによっては2階建てや3階建てだったりで、

隅々までWi-Fiの電波が行き届かないということもあるんだよね

固定回線用のWi-Fi機器購入の相談を受けることが多々あるんですが、自宅でのWi-Fiの電波の飛びが悪いとおっしゃっている方が多くいらっしゃいます。

Wi-Fi通信を利用するのはWi-Fi機器(ルーター)を置いている場所だけではありません。

今ご覧になっている方も、スマホやタブレットなどをルーターが置いてある場所と違う部屋で利用することは多いんじゃないでしょうか?

自宅状況により異なるとは思いますが、例えば寝室や台所、お風呂やトイレ、場合によっては客間だったり、車庫、Wi-Fi接続して使いたいところはありますよね。

あとは外に設置している防犯カメラにも接続をしたい方もいらっしゃるかもしれません。

僕自身で言えば、スマホなどを持って、寝室や違う部屋、そして湯舟につかりながらYouTubeを見ていたりしますし、トイレでも利用していたりします。

メッシュWi-Fiとはそういった、電波が届きにくい離れた場所にも電波が届くように中継機を置いて、名前の通り網の目のようなネットワークを構築する仕組みのことをいいます。

従来主流であったWi-Fi中継器とは?

実はそういったWi-Fiの電波を遠くに飛ばすWi-Fi中継器というものは以前から存在はしていました

ただ、従来の中継機は各Wi-Fi端末の電波状況によって手動での切り替えなどが必要だったりします。

各部屋の行き来をする際には電波の強いアクセスポイントに繋ぎなおし、

Wi-Fi設定を開いてサッとできることではあるものの、

頻度が多くなると“面倒”でしかありません。

とよ
極端な話をするなら、1階にルーターの親機、2階と3階にそれぞれ中継機を置いていた場合、階を移動するたびに設定を開いて各ルーターに接続し直さないといけないということだね。

そういった問題点などもあり、自宅全体のWi-Fi環境を整える際にはメッシュWi-Fiが主流になっています。

docomoHome5G HR02でメッシュWi-Fi環境を構築できる

今回発表されたHR02はWi-Fi EasyMesh対応のWi-Fiルーターを別で購入し、Wi-Fiを強化したい場所に設置すれば、メッシュでカバーされたエリアの行き来の際、より電波の強い方に自動でつなぎ直してくれます。

いままで手動でおこなっていたことを、

自動で接続してくれることで面倒なWi-Fiの切り替えなどもなく、快適な通信を行うことができるようになったということですね。

とよ
これは、今までの問題を解決するので、とても良い進化になっているよね

 

まとめ

どうでしょうか?

docomoHome5Gに関しては新型になったことで、

Wi-Fiの通信速度が大幅に向上したこと、そして有線LANで接続するさい2.5Gポートに対応したのでこの辺が変わったことでどこまで速度に影響してくるかが期待できるところですよね。

また、自宅の環境によっては、

docomoHome5GのHR02と合わせて、

汎用規格に対応したメッシュWi-Fi機器を手に入れてWi-Fi環境を整えることもできるようになりました。

ひかり回線など事情によって引けないという方がいらっしゃいますので、

そんな方には一つの選択肢としてなりうるかもしれませんね。

 

docomoHome5Gの検討を行っている方

もし、すぐにホームルーターが必要な場合は個人的には現行のHR01を先に契約してしまっても問題はないかなと思います。

現行モデルでも日常使いをする分には十分な性能はあります。

ただ、メッシュWi-Fiを利用したいという場合は現行モデルに関しては対応していないので待つしかありませんが。

現在は家電量販などであれば機種代金の値引きキャンペーンが入っており導入しやすいですし、契約期間などもありませんので切り替えはしやすいはずです。

その上で、新しい機種が出たときに乗り換えるかどうかをそのときのキャンペーンによって考えるというのが良いのかなと思います。

来年2023年2月に販売が行われたとしても、

現行キャンペーンが同じように入るとは考えにくいので発売してすぐに契約というわけにはいかないはずですしね。

 

で、最後に

docomoHome5Gに限らずではありますが、

通信サービスは住んでいるところなどの環境が大きく影響するものです。

5Gエリアに入っていて、環境に恵まれた方に関しては結構楽しみな端末となったのだと思います。

それでは最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。

 

WiFiランド・トヨサポ編集部
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