「置くだけWiFi」は、据え置き型のホームルーターを使ったWi-Fiサービスです。
通信回線にはWiMAXやLTEといったモバイル回線を利用するため、工事不要ですぐに利用できます。
ここでは、最近普及しつつある「置くだけWiFi」の特徴やメリット・デメリットなどを解説していきます。
置くだけWiFiとは?
置くだけWiFiとは、コンセントに繋ぐだけでインターネットが使える据え置き型のWi-Fiサービスです。
置くだけWiFiはWiMAXやLTEなどのモバイル回線を利用しているため、光回線とは違い工事不要ですぐに開通します。
ホームルーターはモバイルルーターのように持ち運びはできませんが、その分、通信が安定しやすい傾向にあります。
置くだけWiFiは、主にWiMAX系とSoftBank Air系の2種類
置くだけWiFiのうち現在主流なものとしては、WiMAX系とSoftBank Air系の2種類があります。
それぞれ取り扱っている会社は以下の通りです。
▼置くだけWiFi(WiMAX系)
- UQ WiMAX
- BIGLOBE WiMAX
- BroadWiMAX
- GMOとくとくBB
など
▼置くだけWiFi (SoftBank Air系)
- SoftBank Air
- モバレコAir
ここからは、「置くだけWiFi」についてWiMAX系とSoftBank Air系に分けて解説します。
WiMAX系の置くだけWiFi
UQ WiMAX | BIGLOBE WiMAX | BroadWiMAX | |
---|---|---|---|
回線 | WiMAX2+ / au 4G LTE | ||
通信速度 | 下り最大440Mbps(一部エリアで1.2Gbps 上り最大75Mbps | ||
データ容量 | 月間無制限(3日10GBの制限あり) | ||
月額料金 | 4,268円~4,455円 | 4,378円 | ・1~2カ月目:2,999円 ・3~24カ月目:3,753円 ・25カ月目以降:4,413円 |
契約事務手数料 | 3,300円 | ||
契約期間・解約金 | 【2年契約】解約金1,100円 【契約期間なし】解約金0円 | 【1年契約】解約金1,100円 (2年目以降は解約金0円) | 【3年契約】解約金 1年目20,900円、2年目15,400円、3年目以降10,450円 |
端末価格 | 16,500円 | 21,220円 (後日17,000円キャッシュバック) | 0円 |
キャンペーン | なし | 月額割引 | 月額割引 端末代無料 |
※全て税込表記です。
置くだけWiFiとして有名なものには、WiMAXのホームルーターがあります。
WiMAXプロバイダは持ち運びができる小型のモバイルルーターを主に提供していますが、据え置き型のホームルーターも取り扱っています。
モバイルルーターもホームルーターも、端末代や月額料金、キャンペーンなどは共通です。
WiMAXの置くだけWiFiの最大通信速度は下り440Mbps(一部エリアで1.2Gbps)と、下り1Gbpsの光回線には劣るものの、無線としては高速です。
データ容量は月間無制限となっています。3日10GB制限はありますが、その分、通信は安定しています。
au / UQモバイルのスマホユーザーは月500円~1,000円引き
auのスマホを利用している人は「auスマートバリューmine」が適用になり、月額料金から永年500円~1,000円が割引になります。
またUQモバイルの利用者は、「ウルトラギガMAX」でWiMAXとスマホをまとめると、月額料金が永年500円引きになります。
価格改定がありウルトラギガMAXは無くなりました。
SoftBank Air系の置くだけWiFi
SoftBank Air | モバレコAir | ||
---|---|---|---|
回線 | ソフトバンクの4G / 4G LTE ※周波数帯は2.5GHz帯、3.5GHz帯、2.1GHz帯のみ対応 | ||
通信速度 | 下り最大481Mbps(ごく一部のエリアで962Mbps) 上りは記載なし | ||
データ容量 | 無制限 | ||
月額料金 | 【端末購入の場合】1年目:4,180円~4,730円、2年目以降:5,368円 【端末レンタルの場合】5,907円 | 【端末購入の場合】1~24カ月目:2,167円~4,228円、25カ月目以降:5,368円 【端末レンタルの場合】1~24カ月目:2,706円~4,767円、25カ月目以降:5,907円 | |
契約事務手数料 | 3,300円 | ||
契約期間・解約金 | 2年契約:解約金10,450円 | ||
端末価格 | ・購入:1,815円×36回払い(65,340円)※月月割で実質無料 ・レンタル:月490円 | ||
キャンペーン | ・月額割引 ・乗り換え違約金負担 ・キャッシュバック |
※全て税込表記です。
違いは月額料金で、モバレコAirはSoftBank Airより料金が安くなっています。
SoftBank Airでは、「Airターミナル」という端末を利用した置くだけWiFiを提供してます。
SoftBank Airではモバイルルーターの取り扱いはなく、契約できるのは置くだけWiFiのみです。
SoftBank Airの置くだけWiFiの最大通信速度は下り481Mbps(ごく一部のエリアで962Mbps)で、無線の中では速い部類に入ります。
ただ下り最大175Mbps/165Mbps/112.5Mbps/110Mbpsの地域も多いため、自宅の住所でどれくらいの速度が出るかを事前に公式サイトで確認しておくのがおすすめです。
SoftBank Airは無制限で利用できますが、回線が混雑する時間帯(とくに夜間)は通信制限を実施することも多く、WiMAXに比べると通信がやや不安定な印象です。
ソフトバンク / ワイモバイルのスマホユーザーは月1,000円引き
SoftBank Air、モバレコAirとも、ソフトバンク / ワイモバイルのスマホ利用者は「おうち割 光セット」が適用になり、月額料金が永年1,000円割引になります。
補足:ドコモ系の置くだけWiFiは法人向けのみ
ドコモにも「おくダケWi-Fi」という法人向けのWi-Fiサービスがあります。
しかし、ドコモのスマホ利用者がお得になる個人向けWi-Fiサービスは、いまのところありません。
置くだけWiFiを探しているドコモユーザーは、現状ではWiMAX系かSoftBank Air系から選ぶことになります。
置くだけWiFiのメリット・デメリット
ここからは、置くだけWiFiのメリット・デメリットを簡単に確認していきましょう。
置くだけWiFiのメリット3つ
モバイルがある中で、置くだけWiFi(ホームルーター)にするメリットはどのようなものなのでしょうか?
メリット1|工事不要
置くだけWiFiは回線工事が不要です。
コンセントに繋ぐだけで手軽にインターネット環境を用意できるのが最大のメリットです。
これは何と言ってもうれしいところですね。開通までの時間はかかる場合は1ヶ月近くかかる場合もありますし。
また、女性などは特に自宅に工事業者が来ること自体にも抵抗がある人もいますので、工事いらずにすぐに回線を引けるならとてもうれしいですね。ここが、何と言っても置くだけWiFiのいいところですよね。
メリット2|初期設定が簡単
置くだけWiFiは初期設定も簡単です。
スマホやパソコンなど通信機器側で、Wi-Fi設定からSSIDを選択し、暗号キーを入力するだけでインターネットに接続できます。
光回線のような複雑な初期設定は不要なため、自分で簡単に利用をはじめられます。
メリット3|モバイルルーターより通信が安定しやすい傾向
置くだけWiFiは据え置き型のホームルーターのため、端末が大きく、電源に繋がないと利用できません。
そのため持ち運びはできませんが、モバイルルーターよりアンテナの性能が高く通信も安定しやすい傾向にあります。
置くだけWiFiのデメリット3つ
次に置くだけWiFiのデメリット見てみましょう。
デメリット1|オンラインゲームにはあまり向かない
PS4やPCでオンラインゲームをする場合、置くだけWiFiでは遅延が生じてプレイ感が悪くなる傾向にあります。
とくにFPSや格闘ゲームには、置くだけWiFiではなく、できるだけ光回線を選ぶのがおすすめです。
詳しくご覧になりたい方は次の記事をごらんくだい。
デメリット2|たくさんの通信機器を接続すると速度が低下することも
置くだけWiFiはモバイルルーターより、スマホやパソコンなどの通信機器をたくさん接続できます。
しかし、接続台数が多くなると、通信速度が低下することもあるため注意が必要です。
デメリット3|光回線より通信速度が遅い
置くだけWiFiの通信速度はWiMAXで下り最大440Mbps、SoftBank Airで下り最大448Mbpsです。
下り最大1Gbpsの光回線と比べるとその数値の違いが!とうぜん実測値はかないません。
WiMAXはSoftBank Airより通信の安定性が高い傾向
またSoftBank Airは無制限で使えるものの、回線の混雑時(とくに夜間)は通信制限を実施することがあります。
WiMAXは3日10GBの制限はありますが、その分SoftBank Airよりは通信の安定性が高い傾向です。
置くだけWiFiの端末3機種を比較
置くだけWiFiの端末は、主にHOME02、L02、Airターミナル4の3機種があります。
▼置くだけWiFiで選べる端末
- WiMAX系:HOME02、L02
- SoftBank Air系:Airターミナル4
それぞれの端末の性能を比較すると、以下のようになります。
【WiMAX】 HOME02 | 【WiMAX】 L02 | 【SoftBank Air】 Airターミナル4 | |
---|---|---|---|
本体 | |||
大きさ | 約118×50×100mm | 約178×93×93mm | 約225×103×103mm |
重さ | 約218g | 約436g | 約635g |
製造元 | NEC | HUAWEI | HUAWEI |
最大通信速度 | ・下り440Mbps(一部エリアで1.2Gbps) ・上り75Mbps | ・下り558Mbps(一部エリアで1.0Gbps) ・上り75Mbps | ・下り481Mbps(ごく一部のエリアで962Mbps) ・上りは記載なし |
回線 | ・WiMAX2+ ・au 4G LTE | ・WiMAX2+ ・au 4G LTE | ・ソフトバンク(LTE) (周波数帯は2.5GHz帯、3.5GHz帯、2.1GHz帯のみ) |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11b/g/a/n/ac | IEEE802.11b/g/a/n/ac | IEEE802.11b/g/a/n/ac または IEEE802.11b/g/a/n/ac /ax |
同時接続台数 | 21台 | 42台 | 64台 |
機能 | ・高性能アンテナ ・バンドステアリング機能 | ・4本の高感度アンテナ ・TXビームフォーミング | – |
端末代 | 0円~21,220円 | 0円~21,220円 | ・購入:65,340円(1,815円×36回) ※実質無料 ・レンタル:月額539円 |
月額料金 | 2,999円~5,146円 | 2,999円~5,146円 | 3,168円~5,368円 |
データ容量 | 月間無制限 (3日10GB) | 月間無制限 (3日10GB) | 無制限 |
発送 | 最短当日 | 最短当日 | 最短当日 |
※全て税込表記です。
HOME02、L02、Airターミナル4のなかでは、L02がもっとも高性能です。
L02は最大通信速度も速く、高感度アンテナやTXビームフォーミングといった機能を搭載しているため、通信の安定性や電波の受信速度が高い傾向にあります。
まとめ
置くだけWiFiのうち現在主流なものとしては、WiMAX系とSoftBank Air系の2種類があります。
置くだけWiFiのメリット・デメリットは以下の通りです。
▼置くだけWiFiのメリット
- 工事不要
- 初期設定が簡単
- モバイルルーターより通信が安定しやすい傾向
▼置くだけWiFiのデメリット
- オンラインゲームにはあまり向かない
- たくさんの通信機器を接続すると速度が低下することも
- 光回線より通信速度が遅い
置くだけWiFiは、少人数でWebサイトの閲覧や動画視聴といった使い方をする家庭や、一人暮らしの方には便利です。
置くだけWiFi(別名:ホームルーター・ホームWiFi) | |
WIMAX | WiMAXホームルーター、モバイルどれ選ぶ? |
SoftbankAir | SoftbankAirはこれを読めば丸わかり |
モバレコAir | モバレコAirとSoftbankAirの違い |
逆に、家族の人数が多い場合や、オンラインゲームをする方はできるだけ光回線を選んだほうがいいでしょう。
おすすめ光回線(目的・スマホ連動) | |
光回線速度重視の方 | NURO光の詳細へ |
ドコモスマホ利用中の方 | ドコモ光の詳細へ |
AUスマホ利用中の方 | AUひかりの詳細へ |
Softbank・Yモバスマホ利用中の方 | Softbank光の詳細へ |
UQモバイル・ビックローブSIM利用中の方 | ビックローブ光の詳細へ |